8.7 / 9.9 / 9.10 / 11.12

       
9/10(火)。結局、ほとんど眠れないまま朝になりました。眠れなくて焦っているうちに明るくなってきてさらに焦り、うとうと…とした程度の眠りで動く事に。
昨日はまったく気付かなかった、ふと見たらテーブルに模様が。何だろう?とよく見たら京都の地図でした。ホテルのロゴがある事で気付けてよかったです。
チェックアウト後にフロントに荷物を預かってもらい、昨日に行った「スマート珈琲店」以上にホテルから近い「六曜社」へ。モーニングを食べたかったので昨日は行きませんでした。朝の「六曜社」には引っ越してからはご無沙汰しているので久しぶりに食べたかったのです。
まず野菜ジュース、そしてトーストとゆで玉子、飲み物はホットコーヒーにしました。
寝不足なはずなのにおいしいモーニングをいただいてシャキッと目が覚め、元気です。
地下鉄の東西線と烏丸線を乗り継いで国際会館駅へ。初めて来た駅だと思います。
目の前に大谷幸夫設計の建築が(丹下健三の一番弟子)!しばらく外から見学と撮影。
ユミさんとアキさんとも無事に合流。見学は10時からで、受付を済ませた後、5分前に正面玄関に集合との事。
館内のカーペットは緑で統一されており、龍安寺の石庭の白砂がモチーフ。
受付時にいただいた館内ガイドMAPと見学者が胸に付けるバッジ。
館内MAP、片面はイラストの庭園マップになっていて園内で見られる植物の紹介が、もう片面は見学コースや、説明が書かれています。
10時、見学スタートです。15人ほどのグループでスタッフの方に説明をしてもらいながら付いて行きます。各々、写真を撮ったりメモをしたり。
玄関からロビーに向かう廊下は天井の自然光と竹をイメージした照明。
”メインロビー”の手前にある壁画。
”メインロビー”を横目で見つつ、まずは”Room D”へ。
記者会見室を想定して設計されたそうで、UFOのような照明やドレープの壁が見どころ。
AAA(*1)によるカラフルなステンドグラス。
あちこちに剣持勇デザインのテーブルと椅子が置かれています。
*1:Association des Artistes pour l’Architecture。建築家の大谷幸夫が彫刻家の弟の大谷文男と相談し、若い美術家たちで作ったグループ。
さて、じっくりと”メインロビー”を。各会議場をつなぐロビーで、会議の後にここでくつろぐ様子を想像してしまいます。
六角形の椅子は組み合わせ方次第で向き合ったり、背を向けたり、横に並んだり。丸い椅子とテーブルもかわいらしい。
個性的な照明、斜めの柱やところどころに六角形のモチーフ、カーペットと石の組み合わせ、長方形に楕円が乗っかる形の木の手すり。こだわりがいっぱい。
”宴会場さくら”の手前にある紫の窓と木製のペンダント照明。照明は消えていたけれどここが気になって見学の列から遅れをとってしまった私。
”宴会場さくら”のガラス戸の取手。ずらりと並べられた椅子、丸テーブルのまわりに椅子を並べるパーティーのように使ったり、テラスも使えるのだとか。
次は”大会議場”へ。四階まで吹き抜けの高い天井で、天井に設置されている円形の銀天板のコンセプトは”大空の下で人は集い、話し合う”、雲と星と空のイメージ。
2000人収容できるそうで、壇上から客席を眺めさせてもらいました。
舞台の背面にあるオブジェは20種類のアルミ鋳物。すべて異なる角度で設置。
舞台から"VIP Room"へ。どれだけの各国の要人が座ったのでしょうか。天井は桐を、窓は防弾ガラス。
テラスにも出られました。
再び”メインロビー”に戻りました。
大きなV字の柱がとにかくかっこよくて、まずは斜めから、そして中心に立って撮ってみました。
上階の”Room A”へ。ランダムに並んだ照明と、板状の装飾に見入ってしまいます。
馬蹄形のレイアウト時に見てみたかった!
この階にもステンドグラス、そして斜めになっている石の壁に沿うように木のパネル、そして苔をイメージした波状のカーペット。
小規模の会場になる”Room B-1”へ。こちらはブルーのカーペット。
六角形の窓の向こうは通訳室。
こちらは”Room B-2”でオレンジのカーペット。"B-1"と”B-2”で参加した人が間違えないようにカーペットの色などで違いを表ています。
奥の階段から階上席へ。こちらには形が特徴的なFRP使用の椅子が並んでいます。”大会議場”にもこの椅子がありました。
”Room B-1”の入り口にある壁画。
五階の”Room 510”の窓からは庭園や宝ヶ池が見えました。
ベランダから庭園を眺めます。庭園の幸ヶ池と宝ヶ池がつながっているかのよう。幸ヶ池に掛かっている井桁の橋は”八ツ橋”という愛称なのだそう。
東の方には比叡山、手前の建物は”Event Hall”。
ベランダにも折り鶴のような照明が並んでいました。
”宴会場スワン”を通り、庭園へ。木製のパーテーションがかっこよくて照明が落とされた薄暗い中だったけど撮らせてもらいました。
二羽の白鳥がこちらに来てくれました。初代の白鳥は1971年に京都国際ホテルから寄贈され、代々飼われているそう。
池からしばらく外観を眺める時間。台形と逆台形の複雑な組み合わせでデザイン性豊かな素晴らしい建物を堪能しました。一時間近くの見学はあっという間に感じ、今回コースに無かったところなども機会があるなら見てみたく思いました。
見学者が付けるバッジを返して解散。その後、私たちは館内にあるレストラン「Grill」で昼食をいただく事にしました。
「Grill」に行く人の証明となるカードホルダーを首から掛けてお店に入ります。
11時という少し早い時間のせいもあるのか、空いていたのが居心地いい。
山折り谷折りになった天井にある照明から出る影や光が美しい。
コースターに白鳥が!
私はビーフカレーライスにしました。館内をよく歩いたのでお腹が減っています。
ユミさんが食べていたプレートもおいしそうでした。
「Grill」を出てトイレに行ったりし、エントランスで待ち合わせ。
展示コーナーには1997年地球温暖化防止京都会議(COP3)で京都議定書の採択時に使用された木槌が展示されていました。
入り口すぐの照明は枝垂れ桜をイメージしているそう。
岩倉川を渡り、地下鉄の駅に向かいます。
今出川駅で下車し、バスに乗り換え、北野白梅町で嵐電に乗り換えます。
龍安寺駅で下車、商店街の三角旗が連なっているのがかわいい。
行ってみたかった「kew」に来てみましたが、待っている方がおられてしばらく外で待つ事になりました。暑かったけれど待ちます(現在は予約制となっているようです)。
30分ほど待って楽しみにしていたカスタードドーナツとアイスのカフェオレ。三人とも大満足。
「MORIS」や「saji」のDMもいただきました。
乗り換え無しで移動できるよう、バスで河原町三条まで行く事にし妙心寺北門前のバス停でバス待ち。暑くて日陰が少ないところでバスがなかなか来なかったけれど話したりしているうちにやっと来てホッ。
40分以上乗っていたかな。座れたのもよかったし、少しウトウトと居眠ったりも。
二人とは別れ、フロントで荷物を受け取ってまだ15時過ぎだったけどそのままどこにも寄らず、阪急電車に乗って大阪に戻りました。車内では熟睡。
帰宅して二日間で入手した紙ものを並べて京都で過ごした時間の余韻を楽しみました。
ユミさんによると京都ではあの後に夕立があったそうです。
その後、購入した「特薦 いいビル 国立京都国際会館」。施設の見学に行く少し前に発行されており、書店で手に取っていつか買おう、そして見学に行きたいと思っていたのでした。
見学時には並んでなかったレイアウトでの椅子とテーブルや、見学しなかった場所なども載っているし、何よりメモし切れなかった事や、記憶が薄まっている事などをこの一冊で補えました。
カバーをはずすと”大会議場”にあったオブジェ。
その後、「前田珈琲」がプロデュースする「NIWA cafe」が館内にオープンしていたり、京都の中心からは少し離れるけれどまた行きたくなっています。
(2023.9.21 更新)

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