11.29 / 11.30 / 12.1 / おまけ

       
12/1(月)、8時起床。今日の田辺はどんよりとした雲に覆われています。
8時半に車で迎えに来ていただきました。三宅さんの運転、助手席には樋口さん。
ありがたい事に、私が行きたいと思っている場所を組み込みつつ、冊子に載っていないけれどおもしろい所がまだあるそうで、時間が許す限り車でまわっていただけます。
ご一緒している間は荷物を車に置いたまま動けるという事にも感謝。一人行動で旅の荷物と買い物した物とを持ち歩く事を考えているだけでぐったりしそうですもんね。
今日のモーニングは行ってみたかった「グッピー」。「グッピー」の「ー」がグッピーのイラストになっています。「グッピー」の「グ」と「ピ」の濁点と半濁点もかわいいなあ。
店内はカウンターとテーブル席があり、常連さんが数名おられました。
ランチはAのエビフライ、Bのハンバーグ、Cの串カツ、Dの焼き肉が650円。他にピラフ450円、エビピラフ550円、カレー450円、カツカレー550…安い!二種類を組み合わせられるスペシャルランチ(グピスペと書かれている)1050円も。鍋焼うどんとカレーうどんもあるそうです。おしゃべりしながらちらちらっと店内を見ながらメモ。メニューのランキングが貼られていたり(一位はハンバーグ)、楽しいお店です。
ランチメニューを気にしつつ、食べたのはモーニング。ハムエッグとサラダ、パン、コーヒーで500円。安さに感動でいちいち値段を書いてしまいました。
お腹が満たされて、ここからはお土産の買い物に付き合っていただける事になりました。
まずは「七福堂」の”田辺っ子”。包装紙がうれしい。
そして中身の箱もほのぼのとした気持ちになれる絵と色合い。ずっとこのデザインのままであってほしい。
おまけで一ついただいたのを一緒に並べて撮りました。
次に「ともゑ堂」へ。一昨日にはゆっくりと見られなかったはかりはBen-Harのものでした。そろばんとともに並んでいます。
買ったのは”パンダせんべい”、”だいだいせんべい”。”弁慶の舌鼓”はいただきました。
パンダの表情がかわいい”ぱんだせんべい”。
そして「鈴屋」。こちらで買うものが一番多いので、緊張しながら入りました。通販では買えないものも購入しないと!…という事で、おみやげを含めてたくさん買いました。デラックスケーキの三個入りはあと二箱買いました。柚もなかはおまけでいただいたのです。
フルーツケーキ、辨慶の釜、レモンラスク、あと”デラックスケーキのはしっ子です!”は初めての購入。その名の通り、デラックスケーキの端が袋詰めされています。
デラックスケーキとフルーツケーキはほぼ同じサイズの四角でおみやげに送りやすかったです。フルーツケーキもやっぱりおいしい。また通販で頼んでみよう。
辨慶の釜は「闘鶏神社」にある弁慶の産湯を湧かした釜をモチーフに作られた和菓子。一つの包みの中に二つ入っており、一つは柚餡、もう一つには粒餡が入っています。
「鈴屋」といえばデラックスケーキが有名ですが、田辺に住むお二人に話を聞いたりお店に行ってみて他にもおいしいものがたくさんある事を知りました。
田辺商工会議所の建物一階にある「喫茶レイン」。雨のしずくのような字体とその色に惹かれました。パトランプ付きの看板には雨も描かれています。店の案内板は手書きで同じように字が書かれているのがまた良かったです。今の時間はモーニングの案内、7:30から11:00までで500円だそう。行きたい喫茶店が多くて時間とお腹の容量が足りず。もう一泊したい気持ちになります。
商工会議所に寄ったのは田辺のフライヤーをいただくため。”ゴロゴロみかんスウィーツ”というフライヤーで、田辺商工会議所の呼びかけで市内の店舗が柑橘類を使ったお菓子づくりに取り組みがあるのです。
観光協会にも行っていただき、お土産用の冊子をいただきました。
次に連れてもらったのは「小山安吉醸造元」。まちなか散策中に看板がずらりと並んでいるのが気になっていた、あの味噌醤油屋さんです。創業は明治13年の醸造元、醤油を買いに行きがてら少し中を覗かせてもらいました。一人旅だとできない経験です。
四代目の小山芳輝さんと一緒に撮影。私が手にしているのは購入した”国産丸大豆きあげしょうゆ”。火入れや成分調整をされていない、香りがいいおいしい醤油です。
店名の字体や外観がいい「純喫茶オアシス」。窓の形や三角形になったところに建っているのも気になります。駐車したところのそばにあったので撮影しました。
車を停めて向かったのは「文左」。紀州のお菓子や郷土玩具を扱っておられます。パンダの焼き印入りのどら焼きが冊子に出ていて欲しかったのです。
喫茶コーナーもあるそうなので、こちらで休憩をする事にしました。看板や商品名の字、作ってらっしゃる郷土玩具の絵など、店の方のセンスが伺えます。
店に入ってすぐの席に先客が?ペコちゃんが座っていて驚きました。
その席に置いてあるのは店の方が一刀彫で作っておられる作品で売っておられます。
鶏合せ、宝馬、導きの八咫烏。八咫烏といえば日本サッカー協会のシンボルマークでもありますし、これは買わねば。
ストラップもあります。
薄暗い店内ですが博物館のようでどこを見ても楽しく居心地が良かったです。
どら焼きのデザインになっているパンダがTシャツにもなっています。
コーヒーをいただきました。どら焼きを三人で食べられるように切っていただいたり、柚もなか(こちらのお店の商品)をいただいたり、喫茶店というよりも誰かの家に遊びに行ったような感じ。カップの形に惹かれていたのですが、三つそれぞれデザインが違うというものを選んでいただいた事にも嬉しくなりました。
導きの八咫烏は無印良品の”2015年 福缶”の中身にも選ばれたそうですよ。
樋口さんがコーヒーを飲む私たちを撮って下さっていました。
どら焼きを自宅用とおみやげ用に買いました。あら、ちょっと焼き印が薄かったかな?うっすらとしたパンダですがかわいいです。
樋口さんからいただいたキンダーブック しぜんの「みかん」。昨日「かんてき」でお会いした「紀州原農園」代表の原拓生さんが出版指導をされています。この月に出たばかりの本。
どのページを開いてもみかんがいっぱいで、食べた事がない種類を勉強できたりも。

あちこちをまわってもらって買ったおみやげを持ち帰るのは不可能な量、郵便局にも行っていただき、ゆうパックで送る作業にも付き合ってもらいました。本当に助かりました。
解散前に案内してもらったのは紀伊田辺駅近くの「ぴーす」。フェアトレードとエコロジーショップです。People Treeのチョコレートを扱ってらっしゃり、このツアーで常に目にしていた大神慶子さんのイラストだし、私の今の住まい付近では買えないけれど好物だし、というこ事で、ホワイトジンジャー&レモン、オレンジ、カプチーノを買いました。
”わたしたちの田辺”というフリーペーパーや、”ゴロゴロみかんスウィーツ”の地図やフライヤーをデザインされたのも大神慶子さん。
”わたしたちの田辺”は田辺に住む五人の女性とおないしほさんによる、アートな田辺が紹介されています。2013年に作られたもの。
お昼過ぎに駅でお別れ。お二人のおかげでアクティブに動けて充実の数時間でした。
荷物をロッカーに預けてあと少しだけ田辺の街を楽しみます。
「ブックス上野」でお買い物。甲斐さんから教えていただいた、南方熊楠の後半生を描いた「猫楠」を購入。水木先生の作品です。帰りの電車で読みましょう。
お昼ご飯を食べようと決めていた店へ。昼間の「味光路」を抜けて行きます。
この時間はほとんどが開いていないので人通りが無く静か。店名や看板のデザインをながめながらのんびりと歩ける、安全な飲屋街。
「海蔵寺」。昨日の朝、座禅をされたお寺です。
量水器のフタ。梅にうぐいすかと思いきや、市の鳥、めじろのようです。
「COFFEE HOUSE GORILA」へ。店の前にはゴリラのぬいぐるみが二体。1983年に開店され、ご家族で経営されています。日替わりのランチを食べている人が多い時間、私は冊子に載っていた”たなべぇサンド”とコーヒーをいただきました。
”たなべぇサンド”とは紀州南高梅を使うこと、紀州うめどりを使うこと、パンを使うこと、と決まっていましたが、2014年6月からは地元産紀州南高梅の梅びしおを使っていることというシンプルな決まりになりました。田辺のご当地サンドとして市内の何店舗かでいただく事ができます。
こちらの”たなべぇサンド”は最初の決まりに従った紀州うめどりの照り焼きチキンを使用、そして梅びしおを合わせています。
昨日、前を通った時にも閉まっており、今日も開いていない。もうやっていないのかな…「喫茶スイミー」。魚の絵やテントの赤×白が良いです。
「純喫茶 巴里」へ。赤いアーチ型のテントがかわいらしい。今日は車が停まっており…昨日、撮ったからいいのですが。白い壁に店名が直に付いているのもいいですね。
店の中にはレンガのパーテーションや川の絵、アヒルもいますよ。席に着いてからもきょろきょろと観察していたら店内のライトを点けてくださりました。
注文をしてから店内をうろうろと。50年近くされているそうで、現在の店主は二代目なのだそう。壁に付いたピンクのライトもかわいいのです。
今日は既にコーヒーを三杯飲んでいるし、この後にもまだ喫茶店をまわります。こちらではオレンジジュースをいただきました。
鯉のイラストで描かれている”恋”。そして同じく鯉による”巴里”。とても気になったので勢いで尋ねてみればよかったのに…と今になって後悔しています。
床も撮りたくなってしまう素晴らしさ。開店当時からのものでしょう。
うっかりと長居をしそうになりましたが、お会計を済ませて次に向かう事にします。
鰹節の量り売りをされている「干博食品」に貼られている手描きの商品案内。
通るたびに気になっていた美容室「シバサキ」に接近。やはり素敵。
一つの店舗で二つのお商売、「菓子問屋 富屋」と「クリーニング サンホーム」。「富屋」のショーケースで仕切られているような感じ。
薄曇りの空、静かな通り、そんな中でほんのりピンク色に染まっている花と遭遇。
お茶と茶道具を扱う「東ハネモ商店」。茶がゆに使うほうじ粉茶も扱ってらっしゃる。
信号の上にも”きしゅう君”。この後、午前にご一緒していた樋口さんとばったり再会。車でお子さんとおられ、声をかけてもらって気付きました。
「菓匠 二宮」へ。冊子に載っていたわらびもちパフェを食べようとしたら和三盆を切らしているとか!でも和三盆抜きで同じビジュアルのものを作って下さりました。
作れないなら他のものを…と思っていたのにありがたいです。おまけにバナナ大福までいただきました。手帳に挟まっていた二宮さんの写真とともに。
じわじわと帰りの電車の事を気にしながら、駅に近付きつつもうひと散歩。
めがね屋さんの看板、歩道のところどころにある木のベンチ。
「TEA ROOM ピュア」に入ってみました。お菓子が売られているショーケースの脇に入り口があります。
オレンジジュースをいただきました。
細長い店内で週刊誌や新聞をぱらぱらっと見せてもらいながらくつろぎました。旅で来ているのを忘れそうになる空間。
「味光路」の通りにある地面のネオン。とっくり、ワイングラス。夜になると光ります。
開店の準備を始めてらっしゃるお店もありました。
星、そしてこれはなるとかな?
もう一店、気になっていた店に寄るためにここを歩いています。
初日の夜に通りかかった「喫茶カトレア」。創業46年の喫茶店。店内が見えづらいので少し躊躇いましたが、迷っている時間はもう無いのでエイッと入りました。
旅の最後にホットコーヒーをいただきました。パーテーションが高く、個室にいるような気分で落ち着きます。厨房のそばにあるテレビは客席から見えにくいのですが、ぼんやりとながめながら行き逃したところや忘れ物が無いかとふり返ったり。この後は駅に向かいます。
バスターミナルに停まっていた明光バス二種。明光の”M”がかもめになっています。
過去に一度、明光バスで白浜に行きました。田辺も通っている路線で、片道3時間ほどですが往復の料金が5000円ちょっと。特急を使うよりもかなり安い!時間に余裕がある時にはまたバス利用で田辺に行こうと思います。
駅のキオスクで買った「たな梅」のごぼう巻。ゆでたごぼうを魚のすり身でつなぎ、すり身を作る時に出る魚皮を巻いて焼いたもので、とてもおいしいのです。
駅に隣接している「木紙布庵えん」で紀州石神邑の梅あぶらを買ってみました。梅干しに玉ねぎやベーコンを加え、米油で和えたもの。そのまま食べたり料理に加えたり。
観光センターでもらったパンフレットや、行った先々でもらったパンフレットやフリーペーパー。昔ながらのパンフレットも好きなのですが、”手しごと市”のお知らせや紹介など素敵なものも見かけるようになりました。フリーペーパーの「ラカン」は田辺を中心とした紀南の情報が載っています。デザイン会社が作っておられるようです。
昼間の弁慶像。また来ますね。

ロッカーから荷物を出して整理をし、電車が来る時間まで駅のベンチで待ちました。数分前まではまるで住んでいる人風(”風”です)な身軽さと歩きっぷりでしたが、荷物を持って駅にいるとすっかり旅の人。
きっぷうりばの下のイラストはクマが秋を楽しんでいるようです。
パンダ弁当、夕飯にどうだろう?と一瞬思ったけれど今回はやめておきました。
16時半過ぎに特急くろしおが到着。空席が多く、隣には誰も座らずじまい。ところどころに出張帰りっぽいスーツ姿の男性がビールを飲んでいました。
ちょうど夕日が見える時間。雨が降りそうな空でしたが晴れました。田辺に到着する前は大雨が降っていたそうですがツアー直前にやみ、三日間傘を使わなくて済みました。
田辺で購入した「猫楠」を読みながら19時前に新大阪着。疲れているはずなのに楽しかった興奮で眠れませんでした。
ホームからパンダシートに別れを告げます。帰りはパンダがいない車両でした。この翌日に双子のパンダ、桜浜と桃浜が生まれるといううれしいニュースがあったのです。
新大阪駅で勤める夫と合流。一緒に帰ります。
久しぶりに会ったからかそっぽを向く猫。寄って来ません。また遊んでね。
黒猫はエレベーター前でまるで迎えてくれたかのよう。猫達に会って帰って来た感が。
持ち帰った田辺のもの…買ったものといただいたものが同量ぐらいでしょうか。いただいたものは現地で食べたりしましたが、日持ちがする梅ぼし田舎漬、プラムハニップ、ひら天、メロンパン、みかん、たなべぇのたまごせんべい、うつぼ小明石煮は持ち帰りました。郵便局から発送したお土産用のお菓子などは翌日にドンッと届きます。
リーフレットや包装紙、箸袋などの紙ものも大切に保管しておこう。
数日後に田辺観光協会からツアー参加者に送られてきた甲斐さんからのメッセージ、そして参加者で撮っていただいた写真。
ツアーに一人で参加するだなんて私には勇気がいるし珍しいこと。よく参加できたなあと人ごとのように驚きます。こういう機会に出会えて本当によかったです。
田辺の魅力を新たに知る事ができましたし、可能ならば住んでみたいと思ったほどです。
ツアーは終わりましたが、田辺の話はもう少し続きますよ。
(2018.5.12 更新)

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