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8/3(土)。この旅の部屋は713号室。鍵と猫。
「工芸の五月」という冊子で連載されているモモセヒロコさんの”まつもとまつこ”さんのページ、コピーしたのをいただいていました。これは松本のお店のマッチが特集されている号。松本のマッチはなんとなく集まっていたものが多いけれど、これを参考にまわっておみやげにするというのもいいのかな、と持って来たのです。
朝のエレベーター前。昨夜も撮ったけれど、こちらも松本民芸家具。
さて、散歩をしながら朝ご飯を食べに出かけます。
朝だからか静かな通り。
「小松パン店」でパンを買って部屋で食べる、という過ごし方をしていた頃もありました。牛乳パンや味噌パンが有名なお店。
松本の行事は旧暦に行われる事が多く、七夕もそのひとつ、8/7です。あちこちの軒先に七夕人形が飾られていいます。
今日のモーニングは「珈琲美学アベ」へ。昭和32年創業の駅から近い喫茶店。
パフェが人気なようですが食べた事が無く、私はもっぱらモーニング利用。
お店を入って奥の方の席を案内される事が多いです。
壁にはコーヒーにまつわるポスターがたくさん飾られています。
灰皿とメニュー。グラスもかっこいいのです。
こちらのモーニングは好きなものを組み合わせる事ができるのがいいのです。今回はコーヒーとバタートーストをふたつずつ、グリルベーコン、レタスサラダ、ポテトサラダ、ハムエッグ、プレーンオムレツを分け合って。
コーヒーはネルドリップで抽出されています。ソーサーに書かれているのは…”水ばかり飲んでコーヒーを飲まないなんて…人生に生きがいがあるだろうか …疲れをいやす一時(ひととき)。悪魔のように黒く、恋のように甘いコーヒーを!!”
伝票のデザインも良いのです。折り曲げて見える部分に書かれているのは”悪魔のように黒く、天使のように優しく 恋のように甘い 珈琲のひととき…”。
紙ナフキンとカードをもらって帰ろう。マッチもいただきました。
お城の形の道案内。

昨夜も前を通った「中原防水布店」。昔からここのシャッターのイラストが好きで通ると撮ってしまうのです。
2012年、老朽化により閉鎖された「七福ボウル」(こちらのビルは2014年から15年に解体されました)。こちらは松本で一番古いボウリング場だったのです。ところどころにかわいいものが残っているので撮りに来ました。
イラストのようにボールを投げるポーズと取る夫。ここに来るのはこれが最後となってしまいました。残念だなあ。
山雅のものをあちこちで見かけるようになりました。JFLからJ2にあがった事でサッカーに興味が無い人でも知っている人が増えていますよね?
ぼんぼんの提灯がずらり。

来るたびに気になってしまう、蔦が絡まる建物。見るたびに緑部分が広がっているような。
松本城、歴代城主の松平氏、堀田氏、水野氏の家紋。
ベンチに座ってお城をながめながらしばらく休憩。急な階段に自信が無く天守閣には登った事が無いのです。
「中央電機商会」のシャッターもお気に入り、光速エスパー。
そして「信濃毎日新聞松本専売所」。専売所とは思えないかっこいい建物。
昨夜行った店の昼間の外観。「しづか」、そして「エオンタ」。「しづか」はお昼ご飯も営業されています。
いつも立ち寄る「ちきりや工芸展」。松本民芸館を創設した丸山太郎さんが作られたお店。日常で使える器やガラス、かごなど民芸品がたくさん並んでいます。
何度か購入している、柚木沙弥郎さんの絵葉書セット、”松本の思いで”。旅の間や帰ってからお便りするのに使っています。
そして以前にも買ったお皿を再び。二枚買ったのに一枚割ってしまったのです。包んであった新聞紙にはギラヴァンツ北九州の記事。
「ちきりや工芸店」がある中町通りをぶらり。
「中町蔵シック館」に立ち寄りました。天井に張り巡らされた吹抜の梁、欄間も素晴らしい。
さて、そろそろお昼ご飯を食べに行きましょう。今日は女鳥羽川沿いにある「女鳥羽そば」でいただきます。こちらは観光客向けかな?、という造りなので気楽に行けます。
のれんにもなっているメニュー表紙のデザインは三代澤本寿さんの女鳥羽川と柳。
三重(みかさね)そばを注文しました。こちらの名物です。
三重そば、一段目には海苔が乗っており、二段目にはとろろ、三段目には抹茶。私のような食に欲張りな人向けですね。一人でこれを食べるのは自信が無かったので、今回初挑戦。そばはざるが好きなので思っていた以上に食べられましたよ。
そば湯もいただきます。戸の所にも三重そばが。
箸袋も三代澤本寿さん、看板にもなっているカードは丸山太郎さん。
「まつもと市民芸術館」ができてから、こちらの二階で休憩する事が増えました。新しいお手洗いもありますし、つい立ち寄るのです。
「まつもと市民芸術館」にも七夕人形がたくさん飾られています。
市民芸術館を出て裏手を歩くと昔から好きな光景が変わらずに残っています。
八百屋さんの「おやおや」はおいしい野菜だけでなくオーガニック商品も。
こちら方面の目的地は「Gargas」。二十代の頃からお世話になっていた幸枝さんがご主人と始められたお店。コーヒーと、チーズケーキ、ブラマンジェを。
屋根裏のような二階は作品の展示をされる場所になっており、この時は角りわ子さん+松本冬美さんの二人展<clay works from 八重原>です。
角さんは夏の茶器や花器、松本さんは鳥のオブジェなど。
お二人は長野の東御市八重原の丘で作陶されているのだそう。
二階には初めて行きました。
「Gargas」で買ったものは…Glückのレターセット、スミレ研究所の金井三和さんのポストカード二枚、そしてブルーの小さな立方体の木に”3”と書かれたもの。
Glückのレターセットにはふくろうが。Gargasの幸枝さんが以前されていたお店「cat's cradle」でもたびたび購入していたお気に入りの作家さんの商品なのです。
「Gargas」を出て少し歩いたところで猫と遭遇。
次の目的地に向かいつつキョロキョロ。「金子時計眼鏡店」の柵と眼鏡の看板の古さ加減が好きです。
ゲーム店「タッチ」。
「自衛隊長野地方協力本部松本地域事務所」のショーウインドーにブルーインパルス。ドラマで「空飛ぶ広報室」を見ていたので反応を!
「tonico」に到着。前に来た時は「cafe Deux」というお店をされていた綾さん。場所も形態も変えてこちらで雑貨店を始められていたのです。やっと来ました。
こまごまとかわいいものを選んで買いました。封筒、ポストカード、メモ帳、ブローチ。綾さんとも久しぶりに話せてよかったです。
「cafe Deux」は綾さんが友達とされていて、前回に来た時には「Gargas」の幸枝さんと四人で「チャイナスパイス」に夕飯を食べに行ったのを思い出します。松本の街を車で出かけるというのも久しぶりだったので嬉しかったなあ。
「tonico」を後にして六九商店街方面へ。まずはこの年の6/1にオープンした「mina perhonen」に行きました。初めて来たのに京都のお店よりもリラックスできる空気が漂っており、思わずランドリーのものを試着。ちょうど今日からの発売でした。
旅の勢いでお買い物しましたよ。袋に書かれている、”Happy Trip!”…まさに”幸せな旅!”。
sky flowerの七分袖ブラウス、黄色を選びました。あとlookのブローチ。
2013--2014→ Autumn / Winter Collection「発光」のDVDをいただきました。
三谷龍二さんの「10cm」がオープンしたのは2011年の春。前に来た時には無く初めて来ました。昔たばこ屋だった建物で、「山屋御飴所」が所有されていたのだそう。山屋さんは過去には陶器も扱っておられたので店のあちこちにタイルや陶板が使われています。
カードと袋。
先ほど、予定外の洋服を買ったのもあり、今回はポストカードのみの購入。来れただけでもうれしい。
次に「LABORATORIO」へ。木工家の井藤昌志さんが始められたお店です。元は宮坂薬局だったビルを改装されています。
一階の入り口付近から気になるものがたくさんでなかなか進めません。一階は井藤さんの作品を、二階はショップ・ギャラリー・カフェです。
よく歩いたので休憩する事にしました。
ホットコーヒーを二人とも飲み、くるみとレーズンのスコーンをいただきました。はちみつが添えられています。
松本に住んでいれば、散歩の途中でふらっとコーヒーを飲みに寄りたいなあとぼんやり。窓からの景色も素敵でした。松本の旅の定番になりました。
「山屋御飴所」、「川崎陶器店」、今回は前を通るのみ。この通りは以前アーケードがあり、昔によく来ていた頃はおしゃれなお店よりも商店街らしいお店がメインで陶器店をのぞいたり、和紙専門店の「島勇」ものぞいたりしていました。アーケードが無くなっただけでイメージがかなり変わりました。
大名町通りを経由して一旦ホテルに戻りましょう。お祭りのお店の準備が始まっています。
未体験の「レストラン鯛萬」。いつか来るかな?
部屋で一休みしてから、ぼんぼんに行く前の喫茶。宿泊者にもらえる、コーヒー無料券。ホテルの喫茶室で使えるのです。手作りっぽさが良いですね。
喫茶室は「コーヒーショップ花月」。宿泊者だけでなく、ご近所の方らしい年配の方々も来られているのが良いです。もちろん、家具は民芸家具。ぼんぼんの音が聞こえてくるまでの時間をこちらで過ごしました。
再び出かけます。二人で歩いた事が無い道を案内しつつ。
りんご音楽祭のポスター、ここからも水が出ていたのかな、ヘアーサロン中屋の看板は民芸調。
明治時代に源泉が発見され、大正時代に銭湯を開業されたという「塩井乃湯」。塩類鉱泉だそうですが、行った方によるとしょっぱくはなくおいしいそうです。
空が少しずつ暗くなり、提灯(ぼんぼんの歌詞で言うと”堤燈”か)に明かりが灯り、軽快な音楽が流れています。
一帯は歩行者天国となり、参加グループが少しずつ進みながら踊ります。歌といい、曲調といい、そう難しく無い踊りといい…参加したくなりました。
”翔”と背中に(一応反応)。振り付けはどの連(グループ)も同じ、アレンジは禁止なのだそう。
20分ほど踊り続けたら休憩が入ります。
休憩で列が途切れたタイミングで夕飯を食べに来ました。量が多めなので一人では来れない「たくま」へ。もちろん、若い頃は楽勝でした。
私はとんかつ定食、夫はカツカレー。そして私の食べ切れなかった分も完食してくれました。ぼんぼんがらみで店が混み合っているのを覚悟で来ましたが、タイミング良く席が空いていてよかったです。
紙ナフキンと箸袋、そしてマッチ(5日のところに載せています)もいただきました。
「たくま」はこのpetit voyage更新年の5/7に閉店されました。とても残念です。
ぼんぼんが賑わっている場所に戻ろうとしたら、不動産屋さん「CHINTAI」の前にチンタイガーがいてうちわを配っていました。
踊りは21時過ぎ頃まで行われるそうです。後で調べたら、314連、計2万6,700人が参加されていたのだそう。
去年の最優秀賞、相澤病院連のみなさんが特設ステージで踊られています。
審査結果は当日に発表され、この年は総合学院美保姿連が選ばれました。
楽しかったねー、とホテルに戻ってくつろいでいたら信じられないような情報が飛び込んで来ました。ぼんぼんに綾野剛さんが参加していたそうで(やべきょうすけさんも)!馴染みのあるこの街のどこかにいるなんて!!
居ても立ってもおられず…と言っても自分の足で探しに行くというのは我慢し(歩き過ぎたせいで体力が無くなっていた)、夫が夜の松本を散歩がてら探しに行きました。見つけたら私も出かけるという準備はしつつ。

しかし、夜遅くに開いている店をしらみつぶしに覗いて行くわけには行かず途中で断念。部屋で私は目撃情報を検索したりしていたけれど、わかりませんでした。見つけたのはライターの宇都宮徹壱氏が飲んでいる店ぐらい。この方も前日のマツのメモリアルマッチに来ていたのです。彼の居場所はホテルからすぐでしたが、会った所で何か話すという積極的な私たちではないので今夜はおとなしく休む事にしました。
昼間に反応したブルーインパルスからの流れでこの時期はけっこう好きだった綾野剛さんと同じ街にいるという興奮でなかなか眠れない夜でした。
そういえば…久しぶりの飲酒、今夜はホテルの前の「スタンディング 8オンス」でも行ってみようかという案があったのに、綾野剛騒動で消えてしまいました。明日は飲めるかな?松本最終日も楽しみます。
(2017.9.5 更新)

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