2013.8.2−5 松本

マツ(松田直樹選手)が亡くなって二年。今年は三回忌、好きな街の松本でメモリアルマッチがあるので行く事にしました。調べてみたら、ちょうど「松本ぼんぼん」というお祭りと重なるとか。
久しぶりの松本。長年会っていない方とも会いたいし、いつも行くお店を訪れるのも楽しみ。

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8/2(金)。まずは新幹線で名古屋まで向かいます。
思えば、松本に行くのは8年ぶり。決して遠くないのに間が空いてしまいました。
朝ご飯はおにぎりを握って来ました。私が二つ、夫が三つ。節約です。
新幹線に乗っているのは30分ほど。
そして名古屋で乗り換え、特急しなのに乗り換えます。先ほどの新幹線の客層から一転、登山をする方々でしょうか、大きなリュックを持った人が目立ちます。
前に一緒に松本に行った時は高速バス利用だったので夫は初めてのしなの。
しなのに乗っているのは二時間ほど。うとうとしたりおやつを食べたり。最近いただいた、「Matsushita kitchen」のお菓子と鈴やさんでもらった珈琲飴。
二十代の頃に私は長野によく来ており、ところどころ景色に見覚えがあるので懐かしくなったりも。
12時過ぎに松本着。お疲れさま。
駅のホームに、改札付近に、あちこちにぶらさがる松本ぼんぼんと書かれた提灯。初めて経験するお祭りに高まります。
改札を出て、タクシーのりばに向かいます。お昼を食べる店は上高地線でも行けますが、本数がそれほど多く無いのでタクシーに乗る事にしました。店内はきっと混んでいるのでは?、と警戒して急いでいるのです。
「食事処じゃがいも」に到着しました。ここはマツがよく来ていたお店。山雅の事務所が近いというのも聞きました。メニューは日替わりランチのみで、この日はカツ丼でした。切干し大根の炊いたものや、お刺身、サラダ、おみそ汁が付いていてお腹いっぱいです。既に胸の方がいっぱいで、夫に手伝ってもらって完食。
ちょうどいい席が空いていました。マツのポスターが貼ってある真ん前の席。
ふり返るとマツがいる。見える側でなくポスターを背に座りました。
店内のあちこちにマツのものが貼られています。
写していないけれど、店内には今日のメモリアルマッチに行く人でいっぱい。
目的をひとつ果たしたので帰りは電車で松本駅に戻ります。電車好きとしてはやはり電車にも乗っておかなければ。上高地線の渚駅から乗車します。うまい具合にあまり待たずに乗れました。
馴染みのある光景、松本駅に到着。エスカレーターを降りた所には松本ぼんぼんのお知らせが。
そしてやっぱりこれです、手まりのマンホール。
駅から歩いて「松本ホテル花月」へ。前回も泊まったところ。まるも旅館、ツーリストホテル、よろづやに泊まった事があるけれど、花月が定宿になりそう。
創業明治29年、館内の多くが松本民芸家具。
部屋には柚木沙弥郎さんの作品が。猫!以前は和室に泊まっていたので洋室は初めて。
窓から松本城が見える部屋でした。荷物を整理し、身軽になって出かけます。
ホテルの前には「スタンディング 8オンス」。柳原良平さん。
ホテルから近い所にある「甘味喫茶 塩川」。二十代の頃に初めて連れてもらって以来、松本に来ると大抵寄っているのです。
外に貼られている、メニューの横書きと縦書きの構成も好きなのです。注文するものも大抵同じ…
…と、クリームあんみつを頼もうとしたら今日はできないらしく、ソーダ水のイチゴとメロンにしました。たまには違うものもいいですね。
クリームあんみつを食べなかった分、前倒しで「マサムラ」に行きましょう。ここも昔からの定番。ベビーシューをいただきます。
こちらの「しみず」はもうされていないけれど、おやきがおいしいお店でした。旅の終わりにこちらでおやきを二種ほど買って、帰りの電車で食べたものです。
ナワテ横丁。ここを入って曲がったところにある自然食のお店「菜じゃ」にもよく行っていました(移転されてお蕎麦屋さんをされているとか?)。
女鳥羽川からの好きな風景。生まれたわけでもないし育ったわけでもないのにこの景色を見ると帰って来たような気持ちになるのです。
ぼんぼんの提灯と奥に見えるのはうどんの「田内屋」(2016年に閉められました)。
「軽食堂ブンブク」もいつも気になる。
そして「翁堂」へ。翁堂は花月近くの本店、茶房(現在は「珈琲茶房かめのや」に)、駅前店、蔵の店があります。駅前店の二階に行きます。
こちらではやはりタヌキケーキを。シロクマケーキもあったので、一つずつ注文しました。一階の和洋菓子店でケーキの確認してから二階で注文をするのがおすすめとの事。よく食べていた頃にはパスタもいただいていましたよ(かなり量が多い)。
私はシロクマをメインにコーヒーと。そしてまわりから食べて行き、顔だけ残した図。ちょうどつけていたブローチのクマと親戚のようになりました。
女鳥羽川沿いの「おきな堂」はもともと「翁堂喫茶部」として独立されました。初代のオーナーが亡くなってご長男が二代目を継がれ、その時に「翁堂喫茶部」から「おきな堂」に改名。喫茶をメインに洋食もされていたのが、洋食をメインに喫茶も…という形態に変えて行かれたのです。
今夜の予定のために翁堂を出て駅方面に向かいます。

昔ながらのお土産店のりんごの看板も好きです。
松本バスターミナルからアルウィン行きのバスに乗ります。片道30分ほど。
ハーフタイムにつまむおやつとしてJリーグチップスを買ってみたら、歴代MVPカードとして高原が、レギュラーカードで高橋秀人。私たちにとっては残念な内容。
バスを降りてアルウィンまで歩きます。いつか、山雅がJ1に昇格した時に松本に来てマリノスとの対戦を観たかったなあ。マツがいる山雅で。
ゲートを入ったところにマツの大きな写真が飾られていました。
夕方の空と山がきれいに見えるスタジアム。来てよかったなあとしみじみと思いました。
私たちが座るのは”ナオキフレンズ”側の席。今日は山雅のU-23とナオキフレンズの対戦です。
一生大切にするチケットの半券。
前方でナオキフレンズのアップが始まりました。懐かしい面々が揃っています。メンバーは都築龍太、福西崇史、平野孝、波戸康広、林健太郎、城彰二、岡山一成、田中誠、米山篤志、財前宣之、名波浩、廣長優志、安永聡太郎、三浦淳寛、久保竜彦、中山雅史、清水範久、北村隆二、片山真人、大橋正博、小澤修一、中西永輔、平間智和、石川扶。
マリノス、日本代表のマツの弾幕、そして反対側には山雅のマツの弾幕。

8月だというのに手がかじかむほど冷えました。
19時キックオフ。30分ハーフの計一時間。途中で反町監督が選手として5分ほどプレーをする場面も。
試合はナオキフレンズの片山の得点、1-0で終了。
マツのお姉さんの挨拶があり、安永のマツに向けてのメッセージも。そして選手たちがピッチを一周。ゴール裏からはマツのチャントが始まりました。
夢のような時間、悲しみは少しずつ和らいでいますが、マツの事は一生忘れません。偉大な人がプレーしていたチームを好きでいられてよかった!
行きとは違い、帰りのバスはぎゅうぎゅう詰め。外が寒かったのでおかげで温まります。
松本の中心に戻り、遅めの夕飯を食べに行く事に。
ホテルからすぐの「しづか」へ。お店の前には道祖神。
22時前に入店(この当時は23時まで)、短い時間でしたがおいしいものを堪能しました。
夫はビール、私は烏龍茶の氷無し。おでんの盛り合せ、チーズ煎餅、もろへいやのおひたしをつまみつつ、今日のメモリアルマッチをふり返ったり、松本の事を話したり、明日明後日の過ごし方を相談したり。
地鶏のやきとり、そして〆に私はさけ茶漬け、夫は半ラーメン。少しもらったけれどおいしかったな。もっと食べたかったけれど、遅い時間だったのでこれぐらいで終わらせました。
三代澤本寿さんの暖簾と松本民芸家具という、そこにいるだけで松本に来て良かったと思える店内。閉店時間が近付き、お店を出る事にしました。
近くにある「エオンタ」にはしご。こちらは0時までやっているジャズ喫茶。ここに初めて連れて来てもらったのは二十代の頃。
コーヒーを飲みながらしばらくくつろぎます。若い頃にはジャズの良さやコーヒーのおいしさがわからなかったので、ようやくリベンジできた気分です。
松本の旅、初日を終えて気分よくホテルに戻りました。
マツが亡くなった数日後に体調を崩し、ケミカルな薬を使わずに元気になろうと色んなものを断っていました。お酒もそのひとつ。かなり復活しているのでこの旅で一杯ほど飲もうかなあと考えています。
(2017.9.5 更新)

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