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10/26(月)。旅の最終日。
部屋の窓からは駅前がちらっと見え、路面電車の走行も遠めだけど楽しめました。あれはライトレールの0608形かな?

荷物はフロントで預かっていただき、帰りの電車まで富山市内で過ごします。
ホテルを出て遭遇したのはサントラムT104号車。
1951年築の富山第一銀行旧本店。耐震化工事をされた後にビジネスプラザ支店として使ってらっしゃる。
「珈琲とパンの店 やまむろ」に来ました。こちらもずっと来たかったお店。夫は出張時に来た事があってうらやましかったのです。
紙で作られた人形、タバコの空き箱でよく作られているタイプ、これは何の紙で作られているのかな?すごくよくできています。
創業1980年、長くされているけれどきれいで居心地のいい店内。カウンター、テーブル席、ソファ席などあり、老若男女、何人で来た時でも過ごしやすそう。
夫は朝食としてホットサンドセットを。私はカフェオレだけにしておき、ホットサンドを少しもらいました。旅の終盤になると、あまり食べられなくなりがち。
歩道に掛かっていた”とほ活やってます”。”富山で歩く生活をすること”、歩く事でアプリ内でポイントを貯められ、そのポイントで商品の応募ができるというものらしい。
今朝の富山城。
そして今日も市内電車・バスの”1日フリーパス”を使いまくります。
富岩水上ラインの乗船割引券をホテルでもらっていたので来てみました。
受付で料金を支払い、クルーズ船の乗り場で待機します。
私たちが乗る一本前のクルーズ船が天門橋をくぐってUターンし、乗降場にやってきました。2019年3月から就航している”kansui”。
乗船すると救命胴衣を着用。この時はベストタイプだったのが、翌年からは接触面が少ない腰ベルトタイプに変わったそうです。
少し色付いた木々や鴨をながめながらの乗車。風も気持ちがいい!
クルーズを楽しみつつ、閘門を知る事ができるのです。船内でガイドさんの説明を聞きます。
中島閘門に到着し、上流側門扉が閉まって行く様子。
水位が下がり、船の高さが低くなっていきます。
”水のエレベーター”と言われており、水位の高低差は約2.5m。二対の扉を交互に開閉して水位を調整するパナマ運河方式の閘門。
下船し、閘門の説明をガイドさんから聞きます。
昭和の土木建築として初めて国の重要文化財に指定されました。
富岩運河の案内を読んだり、休んでいる鴨を見たり、北陸電力の注意書きイラストに惹かれたり。
閘門の操作室は復原されたもの。中島閘門とともに重要文化財に指定されています。2008年から保存修理、2010年に創建当初の姿に復原されました。
大理石パネルの操作盤。今の東芝の前身、芝浦製作所の製造。
24時間体制だったので管理されている方は住み込み。浴室やトイレも完備。
台所や寝泊まりしていた和室も。台所の外には井戸の跡もありました。

再び乗船、環水公園方面に戻ります。
空を見ると気になるものが。これはポリマー碍子、着氷雪による電線事故を防ぐもの。
運河と遊歩道の境に並べてある黒い球体は太平洋戦争末期にこのあたりに落とされた”パンプキン爆弾”を模したものなのだとか。原子爆弾の投下訓練用として開発されたもので形がかぼちゃに似ているからこの名前が付いたそう。これが富山市に投下されたのは四個で、この運河近くにあった工場を狙って落とされたらしい。『大地の目』というオブジェ。
天門橋が見えてきました。もうすぐクルーズが終了。
天門橋の下をくぐり…
船の中から見るスターバックスの環水公園店、”世界一美しいスタバ”と言われたお店で、今回も外観を眺めたのみ。
ぐるっとUターンし、再び天門橋へ。
泉と滝の広場。夜に来るときれいなのです。
私たちが乗ったのは約70分のコース。普段は観光っぽい事はあまりしないから新鮮で楽しめました。
パンフレットを見返して復習をしました。私が住む区にも閘門があるので縁を感じたり?
乗船者限定で記念のカードもいただきましたよ。
環水公園にあるもう一つの閘門、牛島閘門を下船してから歩いて見学をしました。こちらは水位差が約60cmで中島閘門よりも小規模です。
そして環水公園に隣接している富山県美術館へ。展示を観る時間はあまり無かったので、ずっと見たかったものだけを楽しむ寄り道です。
屋上庭園へ。
天門橋とクルーズ船が上から見る事ができたり、2階にある屋外広場を上から見る事ができたり。三沢厚彦さんのクマがいます!
佐藤卓さんがデザインした屋上庭園は”オノマトペの屋上”という事で、オノマトペから考えられた遊具で遊ぶ事ができるのです。
”ひそひそ”、たくさんのパイプが絡み合っていてつながっているもの同士で会話ができる、どれとどれがつながっているのかを楽しむ遊具。
”つるつる”、滑すので座るのに少し苦労するけれど楽しい。
”ぐるぐる”、二人で乗るとやじろべえのように回転したり楽しい。
”ぼこぼこ”、こちらも座れる。凹凸を楽しみながら。
”うとうと”、きのこときのこの間にハンモックがつながれていて寝る事ができる。
”あれあれ”、角度によっては何本もの棒が立っているだけ、でも少し見る場所を変えると文字が浮かんでくるのです。
”ぷりぷり”!、一際目立っています。カラフル。
"ふわふわ"は年齢制限アリ、12歳まで。トランポリンみたいな感じ。
屋上から二階へ。館内にも三沢厚彦さんの『ANIMALS』、クマがいます。広場にいるクマを見に行く前にまずはこちらを。クスノキで作られている木彫りのクマ。
屋外広場にいるクマ。
2017年の開館時からクスノキで作られたこのクマが設置されていて、いつか見に行きたいと思っていたのです。大、中、小の三種類のクマが並ぶこちらは木を原型としたブロンズ像。
大きいのは3m、中サイズは2m、一番小さいのは1m。
青空が見える気持ちがいい気候の時にやっと見に来る事ができてよかったです。
美術館から見えているもの、あれは何だろう?と気になっていたのは、”いたち川水門”でした。
神通川の水位が上昇した時にゲートを閉じ、牛島排水ポンプ場からいたち川の水を排出するようです。
一階のTADギャラリー、赤い壁と椅子が素敵。
そばにあるミュージアムショップでポストカードを買いました。
美術館から富山駅方面のバス待ち。今日は私のアウターと夫のパンツがKONCOS太一くんの息子さんが描いたイラストつながり。
路面電車でさらに移動。
富山電気ビルデイングに来ました。
富山に行く、と言うと、数人の人が行ったと言っていたこちらにあるレストランで昼食を食べることにしました。
1936年竣工。富山大空襲で古い建物が少ない中、こちらは大破を免れたのです。
予約無しで入れる一階の「喫茶サウスウィング」に入ります。
平日のお昼、近くでお勤めされている風の方々がちょうど食べ終えて帰って行かれる雰囲気でした。
池波正太郎さんが四階のレストランによく行かれていたそうで、必ずカレーを注文されていたのだとか。四階は事前に予約が必要との事で、いつか行ってみたい。
私はオムライスのセット。創業当時からあるメニューだそう。玉子の中はチキンライス、かかっているのはデミグラスソース。
コーヒーはセルフサービス。
カレーの気分の流れで夫はカツカレーセット。こちらもサラダとコーヒーが付いています。
日替わりランチもおいしそうでした。
食後に歩いて「D&DEPARTMENT TOYAMA」へ。
せっかくだし旅仕様で喫茶休憩をしたいところだけど、昼食とコーヒーを飲食した直後なので断念。外からカフェスペースのはっとりさちえさんの壁画をながめました。
フライヤーや、周辺マップをもらいました。マップ、じっくりと見てしまうと新たに行きたくなる場所が出てきそうなのでそっと閉じ、帰ってから見る事に。
そして物販コーナーで見つけてしまった小さな本「スピニー」。”富山の日常を旅するガイドブック”がコンセプトらしく、店頭で中身を見た時に購入を即決しました。
パン屋さん、富山のおかき特集、買うつもりでいる”くろみつ玉天”のページも!
こちらもじっくりと見るのは大阪に戻ってからにします。
バス移動。昨日乗ったのとシートモケットがまた違っています。
隈研吾さんが設計した車窓からの「TOYAMAキラリ」。今回は寄りませんでした。
「清宗薬局」が目的で来てみたのですけど、買おうと思っていたものはこちらに無く。富山駅のほうに別の店舗があり、そちらにはある様子!この時の建物は改装されたようで、このページの更新時には外観が少し新しくなっていました。
通りかかった「フルーツショップたかぎ」。”KING of FRUIT TAKAGI”と書かれたプレートも気になって撮っていました。閉業された様子。
県花、チューリップのガードパイプ!
交番の案内に立山くん。
富山第一銀行の前にも立山くん。
緑色と黄緑のロゴが並ぶガラス。
銀行の袋を熱心に集めているわけではないけれど、旅先で見かけるといただいてしまいます。
堤町通りのお店の看板と少し薄暗い感じがそそられます。
クリーニング店の太陽マーク。
バスを待ちながらバス停付近をうろうろと。
ケイトウを中心にパンジーがまわりに咲く花壇。
美容院の二階の柵のデザイン。
エンジェルストランペットがかわいい。
右に北陸銀行本店は1961年竣工で国の有形文化財。左奥には「TOYAMAキラリ」。
ようやく来たバスに乗車、車窓から富山市×キティちゃん。思っていた場所にバスは停まらず、かなり行き過ぎた場所で下車。歩いたほうが早かった!
それでも目的のお店「喫茶チェリオ」までの距離はそう遠く無く、15時半頃に到着。二階の席に案内されました。
入り口にはサインがたくさん飾られています。
創業1935年、空襲で店舗を焼失されたり、再開発で移転されたり。今の場所では20年ほどされているそう。
席数がたくさんあったり、禁煙なのもいいな。
夫が食べたいものを中心に注文。白角餅のぜんざい、フルーツサンド。夫はコーヒー、私はミルクコーヒー。フルーツサンドを半分もらいました。
戦時中は敵性語を使えないので「つばさ」という店名にされていたそうです。
この年にできた「SOGAWA BASE」という商業施設を覗いてみたら、ホ?ッフ?アッフ?スヘ?ースで「たかこゆきやさい」が出店されていました。yamyamさんのイラスト!
「たかこゆきやさい」さんのおにぎりのセットなどはすでに売り切れ。出店されていたのを知っていればもっと早く来て夕飯を調達できたのになあ、と残念に思いながら少しずつ富山駅に近付きながら移動します。あぁ、もうすぐ旅は終わり。
サントラムT102号車に乗って移動。
今回も来ました、「富山地鉄ゴールデンボウル」。
ボウリングをするわけでもないのに二度も来るとは。
1972年オープンの古さ加減とか、ここまで大きく無かったけれど実家の近くに昔あったボウリング場を思い出します。
しばらく見学。
ボウリング場内にある「軽食喫茶ゴールド」に寄りたかったけれど、すでに閉店時間を過ぎていました。あぁ、次こそは!
夕方の空を見ながら電車待ち。
昨夜見た7000形の7023号、昼間バージョン!で撮りたかったけれど遠い!
セントラムの黒い車体、9003号車で富山駅へ。歩ける距離だけど最後にもう一回乗っておきたかったのです。
「電鉄富山駅ビル エスタ」の一階にある薬局、昼間に買えなかった置き薬がこちらにはありました!パッケージにそそられる…。
ひとつの値段がわりと高いので三つを選びました。”かぜ薬 だるまハイトンゼロスリー”、”はら薬 高級整腹”、”痛みと熱に ズバリ(頭歯利)”。
電鉄富山駅の改札付近で電車の見学。
映画”「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」の舞台、富山地鉄へようこそ。”と書かれています。
そして奥に見えるのは懐かしい車体…京阪特急のダブルデッカー!改札の外から懐かしい姿を見られたのが嬉しかったです。
北日本新聞にもキティちゃん。
コロナ禍の”新しい生活様式”の実践をキティちゃんが教えてくれている富山市のポスター。
”とやまの水”のポスターもよかったな。イラストレーターの濱愛子さんによるデザイン。
いよいよJR富山駅前に。ホテルで荷物を受け取り、路面電車が行き交う様子や太一くんの顔はめパネルの見納めです。
金沢駅までは北陸新幹線つるぎで移動。
”北陸乗り放題きっぷ”がとてもお得で便利でした。
お腹は減るけれど食欲が鈍い状態、おにぎりなら食べられる!って事で、「ますのすし本舗 源」でねぎみそととろろ昆布のおにぎりを。とろろ昆布の中にはしそ昆布。
夫は同じ店で牛すき焼き。私が完全な状態だったら”ますのすし”が食べたかった!
金沢駅でサンダーバードに乗り換え。
22時半には新大阪駅着、タクシーで帰宅。
前回の北陸旅行で初めて富山市内に行き、24時間ほどでは時間が足りない!っていう事で今回は金沢滞在を諦めて富山での時間を増やしたわけですが、それでも足りなかったです。
次はいつ行けるでしょうか。
富山で買ったもの、色々。
「とやまアルペン乳業」の”とやまの牛乳”と”カウヒー”。200mlの小さいサイズを買いました。かわいい牛のキャラクター”モーモーちゃん”がパッケージになっています。
上部の開け口、すみっこにも”モーモーちゃん”。
私は牛乳を飲めないので夫に託し、コーヒー牛乳は飲めるので”カウヒー”をいただきました。
前回に買えなかった「林盛堂本店」の”おわら玉天”。富山駅のおみやげ屋さんでも買えたので今回は入手!
民藝運動家の吉田桂介さんが手掛けた包装紙。
この包装紙だけでもうれしいのに、箱を開けたら”おわら玉天”が包まれている薄紙は板画家の棟方志功さんという豪華なお菓子。
”おわら玉天”は玉子焼きのような見た目で、ふわふわ。玉子、寒天、砂糖を使ったシンプルな和菓子。
「越中富山 幸のこわけ」のシリーズから、”おむすび黒とろろ”、”ほたるいか姿干し スモークチーズ”、”しろえび素干し”、”うま辛昆布みそ”を購入。
このシリーズは出張時のおみやげでもよく買ってもらっていて好きなのです。
「hokka」のビーバー、限定商品。”白えびビーバー”はドラえもん50周年記念パッケージでした。
ご当地フォルムカードは”チューリップ”と”ブリ”。
カターレ富山のファンクラブとシーズンパスの案内ももらってしまいました。他チームはどんな感じなのかという参考に?
おまけ。見かけると撮ってしまうマンホール、富山はかわいいのが多くていいなあ。
市の花、あざみ。
左のマンホールのまわりに緑色の葉っぱが付いているタイプ。
水道局と書かれている蓋。雪、立山連峰、川、あざみ。
これは色が違うような?剥がれている箇所があるので違うのか同じなのか不明だけど。
雪、立山連峰、川。富山市だけでなく、富山県内ではさらにかわいい蓋があるようなので行けたとしたら下ばかり見て歩く事になりそう。
番外編、これは富山市内の小学校の子供たちが夢を表現した絵のタイル。
(2025.5.8 更新)

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