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7/28(日)。どんよりとした空と海が見える朝。右に見えるのは博物館船の氷川丸、左の奥にはクルーズ船のにっぽん丸、手前がレストラン船のロイヤルウイング。
山下公園付近にある絵タイルを全種類撮りたいけれど40種類以上あるようです。
チェックアウト後にスーツケースを引っ張りながら目当ての店に向かうべくバス停に向かいます。朝から暑い(過ぎ去った台風6号の影響)、そして荷物が重い。少しでも疲れないように。
と言ってもバス停から目的地までは徒歩、決して遠くないけれど身軽でないのでかなり先にも思えたり。
でも横浜の好きな景色を見ながら歩いていると楽しい。
「横浜港大さん橋国際客船ターミナル(通称:大さん橋)」までもうすぐ!
洞窟のような入り口の中に旅客ターミナルや大さん橋ホール、今から行くカフェが。
雑誌で見てお気に入りに入れていた「cafe&dining blue terminal」、奥の一面がガラス張りになっていて海が見えたり、この時はロイヤルウイングが真横にありました。
夫は11時までのモーニングのセットから選びブレックファーストパンケーキを。
セットドリンク、夫はホットコーヒー、私はオレンジジュース。
私はファラフェルサンドにキャロットジンジャーラペのプレートのセットにしました。
ひよこ豆のコロッケと野菜がたっぷりで朝はあまり食べられない私にはよかった!
大さん橋からすぐのバス停から”あかいくつ”バスに乗れたので桜木町駅まで乗車。駅のぎっしりピカチュウも見納め。
JRで東京に向かいます。
新橋駅まで移動、そして徒歩でホテルに荷物を運びます。泊まるのは「ホテルグレイスリー 銀座」、以前にも何度か泊まっており、「GINZA SIX」の工事中、そして開業二ヶ月前に利用し、今回ようやく「GINZA SIX」にも行けます。
フロントに荷物を預かってもらい、昼食を食べに行く事に。
…それが、やはり日曜の銀座だからか、移動中に「ここに行こうか?」と調べていたお店はかなりの列ができていたりで諦め。この後の予定もあるのであまり迷ってもいられないので、通り道にある、並ばなくても入れる店に行く事にしました。
ちょうど席が空いた「BUNMEIDO CAFE GINZA」にさっと入りました。大きなステンドグラスが壁面に。
ランチのセットのサラダ。
私は牛ほほ肉のカレー、夫は文明堂ハヤシライス。14時までは飲み物も付いていて狙っていなかったけどお得でした。あまりにも暑かったので冷たい烏龍茶を飲みました。
冷たい飲み物にしたおかげでかわいいコースターがいただけてうれしい!こぐま!
レジにもこぐまがいたので撮らせてもらいました。偶然入ったけれど満喫。
銀座から新宿駅に移動、そして京王線に乗り換え。
あ!嵐のオリンピックがらみの広告がずらりと並んでいる!…と、思わず撮影。
”嵐×NHK 2020 STADIUM”
  (…一年後の夏にはオリンピックをしているとこの時は思い込んでいたなあ)
五人分、そして五人で写っているもう一枚。急いでいるのにパッと撮れたのは、もたれている方や前を通られる方がいなかったから。大阪だとなかなか難しい。
京王線で芦花公園駅へ。「世田谷文学館」までは歩きます。駅から文学館までの通りにもポスターが貼られていて高まる!
目的は『原田治 展 「かわいい」の発見』。関西にも巡回するだろうけど(こちらも行きました)7/13から9/23の会期中にちょうど関東にいるのだし行っておく事にしました。
行きたい展示がたびたびあった「世田谷文学館」に初めて来る事ができたのも感激。途中にある「サミット」に涼み休憩をしたぐらいぐったりしていたのが吹っ飛びました。
チケット売り場、展覧会バナー、そしてチケット、どれもかわいい!展示室に向かう前からあちこちにときめくものがあってキョロキョロとして挙動不審だったと思います。
入り口にあるジルとジャックのネオンサイン!ここを撮りたい人が多くて少し並んで撮りました。
私のように若い頃から好きで懐かしみつつ展示を観に来た同世代の人達と、新たに心を奪われた若い世代の人達で賑わっています。館内は撮影OKとの事だったので、観て撮って、時間をかけて楽しみました。
小学二年生の頃に描かれた絵日記、クレヨンと下敷きを買いに行った後、寿司屋でいっぱい食べたそう。
幼少の頃に描かれたお神輿の絵。
築地の光景の絵(築地の輸入食料品の卸商を営む家に生まれた)、ひまわりの絵、大学時代のデッサン。
絵が得意で7歳の頃から抽象画家の川端実さんのアトリエに通ってらしたそう。
蔵書、ニューヨークのデザイン会社プッシュ・ピン・スタジオのシーモア・クワストの絵本。渡米されていた頃はプッシュピン風のカットを描かれています。
イラストレーターとしてのデビュー作となった「平凡パンチ女性版」の仕事。”意地悪シール集”ですって。
1972年の「an・an」の表紙。
「an・an」のお店ガイド。初期の頃はペーター佐藤さんと共同で仕事をされる事が多かったそう。京都バル、心斎橋パルコ、阪急ファイブなど馴染みの場所が。
お店ガイド”の挿絵に使われていた原画。
「an・an」に使われた原画、コーナータイトルロゴの原画。
こちらも「an・an」に使われていた原画。
「BIGI」のためにイラストを提供したシャツ。
1973年の付録、”6大都市ファッションマップ”。
1971年の企画、”自分だけのワッペン”のためにデザインされたもの。
1981年に出版された「EXTRAORDINARY LITTLE DOG」の中にある”地下鉄のザジ”。
グリーティングカードは表面を開くとオチになっているという二コマ漫画のようになっている仕組みで、ポップなイラストがかわいくて欲しくなりました。
「POPEYE」や「BRUTUS」の雑誌の表紙。
これまでに装幀された本の一部。原田さんは本の内容を想像させるための要素を最小限にとどめることをポリシーとして装幀されていたそうです。
原田さんが最初に自分らしい絵が描けたという絵本「かさ」や、最後の絵本となった2008年の「ハイク犬」などかわいい絵本がずらり。
「ハイク犬」の構想ノート、「ももたろう」と「ハイク犬」の原画。
広告やパッケージのお仕事は懐かしく思うものや、初めて見るものや。
日進市に本社を構える引っ越しサービス「ウェルカム・バスケット」のダンボール。
「カルビー」のポテト坊や、「日立」の白くまくん、「東急電鉄」のドアステッカー、「カゴメ」のパンフ、「NTT」のテレホンカード、「ロッテ」の景品用ギター。
ECCジュニアのキャラクター、大和銀行の通帳と貯金箱(着せ替え用のシールが付いているだなんて!)。
「資生堂」薬用育毛エッセンスの新聞広告、創業80周年を記念して誕生した「崎陽軒」の醤油入れ、二代目ひょうちゃん。
TVCMが流れていて、動画で録画したくなるほど見入ってしまいました。「資生堂」薬用育毛エッセンス、「味の素」MARINA、「明治」ピックアップ。今もこんなかわいいCMが流れていたらなあ。
「グリコ」のプリッツのパッケージ、熊本「坪井幼稚園」のTシャツ。
京都「はしもと珈琲」のAkio BLENDの袋パッケージ、「ラグノオ」のsugarless cakesエプロン。
「ミスタードーナツ」の景品は憧れでした。
1984年のジグソートランプを皮切りにお手玉、Tシャツ。
グラス、お弁当箱。
近所には店舗が無いうえ、お小遣いにも限度があった時代なので、持っていたのはぼろぼろになるまで保管していたピクニックセットぐらい。
十代の頃は甘い物がそれほど得意でなかったのでこういった箱でドーナツを買う事も無いままでした。もしも復刻するような事があれば全力で集めたい。
現「OVERHEAT MUSIC」代表の石井志津男さんが「コージー本舗」に勤めていた頃、「an・an」に掲載されている原田さんのイラストに惹かれてグッズを制作するように。「コージー本舗」の販売促進グッズは「OSAMU GOODS」の端緒となったのだそう。1976年からオリジナルグッズの製造販売がスタート。
ティン缶、ノート、ヘアコーム。そして新たに作られたのを私も買ったスクールバッグ。
NEW YORKと書かれた缶、マドラー、そしてシャツ型の台紙に付いているボタン。
8つのキャラクターからなる”Tapioca(1980)”シリーズ、ANNIE(女の子)とTRAMP(犬)のキャラクターの”Plain Soda(1988)”シリーズ。
上野動物園の売店で販売するオリジナルグッズも。
「西武百貨店」の子供用品のプライベートブランド、”MOONY”。文房具や子供用品などクマ好きにはかなり惹かれる!
一旦離れてもまた戻って来て見入ってしまいました。缶ペンケース、貯金箱はかなり欲しくてオークションページを調べてみたりも。
2005年元日に始められたブログ「原田治ノート」には衣食住に関するお気に入りの物がたくさん登場していました。
アメリカの子供マンガの主人公”ナンシー&スラッゴ”。 映画シナリオ雑誌「CINEMA」の表紙のザジ。パリで買われた犬のぬいぐるみ。
原田さんの昔の飼い猫、シャケ。 銀座「天一」のうちわ。グラナダ陶器。熊本の郷土人形、久保佐四郎の”木の葉猿”。
1975年創刊のサブカルチャー誌「ビックリハウス」はペーター佐藤さんと創刊準備の段階から協力をしてイラストを提供。同誌をきっかけに出会った仲間とのつながりが「パレットくらぶ」の活動に発展。
「an・an」の頃からともに仕事をしていたペーター佐藤さん、「an・an」創刊に参加していた新谷雅弘さん、「ビックリハウス」を通じて知り合った安西水丸さん、初期の頃には秋山育さんも。
五人が1979年に作品展を開く際にグループに名前をつけようとペーター佐藤さんが名付けたのが「パレットくらぶ」でした。
中学生の頃から抽象画家になりたかった原田さん。多忙な日々の中で抽象的な絵画やコラージュ、立体作品の制作をされていました。
2000年代に作られた彫刻の作品。
還暦後は一年の半分ほどを島のアトリエで過ごされていて自分のために好きな抽象画などを描かれていたそう。
展示最終章のタイトルは「DUSTY MILLER(シロタエギクの英名)」。OSAMU GOODSの販売元の会社名でもあります。デザインコンセプトは”失われた古き良き時代のアメリカ”。

そして”かわいいの発見”。OSAMU GOODSだらけの展示室はどこから見ていいのかとワクワクしながら遠くから壁一面を観たり、近づいて眺めたり。うれしい忙しさでした。
原田さんのブログに登場していたパリで買われた犬のぬいぐるみを参考に作られた犬と猫のぬいぐるみ。色合いも含めてとてもかわいい。
アイテムのひとつひとつ撮りたいほど夢中。ご覧になっている方々の邪魔にならないよう移動しながら長居をしていたので何度も同じ場所を撮ってしまう!
撮影した一枚に収まる顔ぶれがちょっと変わるだけでもまた違って見えたりして展示を観終えてからも何度も見返しています。
原田さんの”かわいい”の定義『終始一貫してぼくが考えた「可愛い」の表現方法は、明るく、屈託が無く、健康的な表情であること。そこに5%ほどの淋しさや切なさを隠し味のように加味するというものでした。』
印象に残ったのは朝日新聞夕刊に掲載された、黒澤明監督の映画「生きものの記録」の紹介作品。イラストは2014年のもの。”狂っているのは誰なのか”、原水爆の恐怖を真正面から取り上げている1955年の映画。『結局、日本はあの時から変わっていないんですね』と締めくくられています。
展示を観終えて、まずはネームシールを作れる機械に並びました。夕方だったせいか私たちの前に並んでらしたのは二人ほど。
作成中、印刷中の画面もかわいくて撮ってしまいます。
一人ずつ作ってみました。名前はアルファベットで、サイズが三種。使うのが勿体無いな。
購入したグッズは図録「OSAMU'S A to Z 原田治の仕事」、ミニレターセットを三種、ポストカードを六枚、そしてマスキングテープを一つ。
フライヤーはおみやげ用に数枚。
「PALETTE CLUB」(イラスト専門の学校)のカード、「世田谷文学館」のフリーペーパーもいただきました。
長場雄さんが看板を描かれたそうです。
展示が良かっただけでなく館内の居心地もとても良くてまた来たいと思いました。
美術館を出て駅近くにある「アリマ洋菓子店」に寄りました。まいさんに教えてもらっていたお店です。
喫茶室で休憩、ホットコーヒーとショートケーキ、芦花シュー、いちじくのタルト、ケーキを二人で三種!ずっと座っていなかった疲れと、二日続けて楽しかった充実感と、私が好きな甘さのケーキでもしかしたら一人でも三種類を食べられたかも?
一旦ホテルに戻ってチェックイン。荷物を整理し、夕飯を食べに出かけます。
徒歩圏内にある、銀座の「無印良品」へ。
地下一階にある「MUJI Diner」、ホテルの部屋から予約をして来ました。この年の春にオープンして人気のようで一時間ほど部屋で待機をして出かけたのです。
サラダバーも良さそうでしたが、お酒を飲みながらちょこちょこっとつまむ事にしました。無印のカフェでお馴染みのメニューもありましたよ。
夫はビール、私はサングリアで、たたき胡瓜と背ぐろいわしのマリネ、旬の野菜と魚のタルタル。
沖縄あぐー豚と玉ねぎの揚げ春巻き、だし巻き玉子、Meal MUJIでもいつも頼んでしまうほど好物なレバーとこんにゃくのマスタードソース和え。
〆に夫はりゅうきゅう丼、私は梅干しのおにぎり。二日間味噌汁を飲んでおらず欲していたのでうれしかった!
もっと食べられるような気がしていたけれど入店したのが20時をまわっていたからかすぐにお腹が膨れてしまって残念。
「Ginza Sony Park」に行ってみたら”Sony Aquarium 2019”をやっていて大水槽に魚が泳いでいました。約30種類1000匹もいるそう。
9/1まで開催中の”#009 WALKMAN IN THE PARK”、見たい!と思ったけれど20時まで。また明日に行く事にしました。
和光の時計台前を通り、初めて「GINZA SIX」の中へ。吹き抜け空間には塩田千春さんのインスタレーション”6つの船”が展示されています。全長5mですって。
この当時は「蔦屋書店」が遅い時間まで開いていたので、本や雑貨を見たりしてしばらく過ごしました。「GINZA SIX」のパンフレットをもらってホテルに戻ります。
何度も泊まっているホテルからすぐの場所に「GINZA SIX」ができた事で定宿にしたいホテルとなりました。
(2023.9.7 更新)

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