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9/23(金)。隅には簡単なドレッサーを兼ねた机があり、小部屋のようで気に入りました。
モーニングはロビー横にある「二ノ丸グリル」へ。
ホテルを継ごうと決められた現オーナーは東心斎橋の「Katsui」で修行されました。ホテルとレストランの二つを運営していく事にされたのです。
宿泊客以外も利用できるレストラン。「Katsui」で学ばれた味を福井でいただく事ができます。メニューを見ているとランチやディナーもおいしそう。こちらで二、三泊して福井内を堪能するのも良さそうかなあと妄想。
置いてある雑誌は馴染みがあるもの。今日は平日という事もあり店内は静かです。
前日の21時までに予約しておくといただけるモーニングはトースト、サラダ、オムレツ、自家製生ハム、日替わりスープ、ヨーグルト、コーヒー、オレンジジュース。
ロビー周辺も気持ちよく過ごせます。読書スペースだそうで、ここで長居してしまいそう。必要なものだけがすっきりと置かれている様子は自宅の参考にしたいほど。
家族経営であっても宿泊客とほど良い距離感を保ってくださるのも居心地がよかったです。
壁に飾られているのは福井大学教授の美術作家、湊七雄さんの作品。湊さんとギャラリーによるトークイベントを「二ノ丸グリル」でされたりもしているそう。
予約していた洋食弁当を受け取り、チェックアウトを。
「城町アネックス」という名前のように、私たちのアネックス(別荘)としてまた来たいです。
三角屋根のホテルをふり返りながら福井城址のお堀沿いを歩く10時過ぎ。
本丸復元図も見ておきます。本丸の石垣とお堀だけが残っている状態。
路面電車で移動して足羽山公園口で下車、「麩市」で”地がらし”を購入。からし粉を練り上げて自分でからしを作るのです。好きそうな方へもおみやげにしよう。
「麩市」にはローズガーデンもあり、外から少しバラを見せてもらいました。
店の裏は足羽山、横には百坂への石段があるという場所は大阪では見られない光景。
途中にある左内公園にいたトラ、パンダ、リスとウサギ。
こちらの公園は越前藩士の橋本左内を顕彰して造られたもので、銅像も立っていました。
キリンとゾウもいます。
中に入って動物たちを撮っていたら、足元にきのこ!
再び足羽山公園口へ、昨日にも行った赤十字前に移動します。
もともとは名古屋の地下鉄だった610形。この年の12月に廃車。
”木田っ子 かけこみ所”、福井県警察のシンボルマスコットは”リュウピー君”。九頭竜川と恐竜の”竜”と、ピープルと警察(ポリス)の”P”を取り入れた名前。
見上げるとクマがいる建物。前日に予習していた道なのですいすいと歩けます。
昨日は祝日で定休日だったため寄れなかったカフェ、「moji」へ。11時開店に合わせて来たのだけど開いていない…?電話をしてみたけれど店内にはおられない様子。
ネットで検索をしてみたらTwitterをされており、それによるとパン屋さんなど寄ってから店に行くため、少し遅れるとのこと。”少し”がどれぐらいなのだろう。予定が無ければ気にせず待つのですけどね。
この後に私たちは富山に移動するため、今回は諦めるか、待ってみるか…悩みながら辺りをうろうろぐるぐる。
もう諦めようかと思った時にお店の方が来られました。気付いたら30分ちょっと店付近で待っていたらしい。次に福井に来られるのはいつかわからないもんなあ。
待っていてよかったと思える素敵なお店でした。準備があるので時間がかかるとの事でしたが、乗る予定の電車を一本遅らせる事にしたので少しだけ余裕ができました。
店舗部分の窓から見える所にも建物が。こちらも素敵な感じで気になります。お住まいなのでしょうか。
注文したものができあがるまで店内を見学。雑貨のディスプレイをながめたり、好みの本が並んでいるのを手に取ったり。
水が入ったグラスに敷かれているコースターに一目惚れ。
ホットコーヒーを二つとビスコッティ、それとレーズンとクリームチーズのスコーンをいただきました。時間があまり無い事を伝えていたので急がせてしまったのでは…と申し訳ない気持ちでしたがおいしくいただきました。
トイレもすっきりとかっこいい。
コースターは販売されていたので購入しました。次回におじゃまする際にはもっとゆっくりとくつろぎたいです。
駅まで小走りで向かっているというのに撮ってしまう”キリストは再び来て世をさばく”(街の気になるアイテムが多々アリ)。
無事に越前花堂駅に到着。
路面電車で福井駅に戻ると時間がかかるので、北陸本線のこちらの駅まで来て福井駅に行く事にしました。本数があまり無いのでこれに乗り遅れると富山での時間が減ってしまいます(この時間帯は一時間に一本、朝や夕方は一時間に二本)。
福井駅でサンダーバードに乗り換え。
駅のホームにある売店が「CHAO」、ひらがなで”ちゃお”とも書かれています。いい名前。
さようなら、福井。富山だけの旅になるところを福井にも寄ろうと決めたきっかけの一つにPOPEYEの特集で惹かれたからです。かなり参考にしました。
路面電車に乗った時にもらった「私と街とふくてつと。」。無料の冊子とは思えない充実の内容で、沿線の駅周辺の紹介がイラスト付きで載っていておもしろいのです。
福井駅やホテルにあったパンフレットもいただきました。次に福井を旅する時のために。「福井県立恐竜博物館」や東尋坊にも行ってみたい。
チェックアウト後には「福井中央郵便局」でご当地フォルムカードを買っていました。選んだのは”眼鏡”。風景印は越前時代行列、御本城橋、足羽山、県花・スイセン。
「二ノ丸グリル」の二段になった洋食弁当はハンバーグがメインのものを選びました。エビフライやサラダなど野菜もしっかりと入っていて大満足。
サンダーバードから見える「観音院加賀寺」の加賀大観音。金沢に電車で行く際には鯖江のメガネ看板と同様に車窓から見ておきたいアイテムです。何度も同じところに行きたいし、何度も同じものを確認するように見ておきたい。
金沢駅で下車、そして富山行きの北陸新幹線に乗り換えます。
14時過ぎに富山駅着。
東京-金沢間を約二時間半で行ける北陸新幹線が2015年3月14日に開業、30分ちょっとの乗車でも体験できてよかったです。
富山駅にあったお寿司のディスプレイ。
富山にも路面電車があるのでうれしい。こちらはデ8000形の8004。8000形は冷房化のため1993年に導入。
2009年にデビューしたデ9000形の9002、CENTRAMの銀です。
南口にある”くすりやさん”の像。子供が紙風船をもらっている。
まずは「富山エクセルホテル東急」にチェックイン、夫が出張時にいつも利用しているところです。壁には魚が。
大きな荷物を部屋に置いてから街に出かけます。
富山県民会館の一階にある「D&DEPARTMENT TOYAMA」へ。この期間は”とやまクラフト - 未来をつなぐクラフト展 - ”をされていました。
喫茶休憩をする事に。おいしそうなメニューがたくさんあるのでつい食べたくなってしまう。夫は白えびの焼きめし、富山名物の白えびと、氷見寒ブリを使って発酵させた醤油”鰤醤”で炒めたもので少しもらったけれどおいしかった!
私は小倉トーストを。つぶあんは「大野屋」のもの。飲み物は「伊藤農園」のはっさくジュース。夫はコーヒーを同時に頼みました。
店内の壁画ははっとりさちえさんによるもの。子供達が並んでいる稜線が立山連峰だったり、洋服の柄は富山といえば…というアイテムがたくさんちりばめられています。
店内では富山のおいしいものを購入。大門素麺、おむすび黒とろろ、くによしりんごチップとりんごジュースを選びました。りんごに描かれた子供の絵がかわいい。
富山県庁舎とともに第二次世界大戦以前に竣工した建築物「富山電気ビルデイング」。お腹に余裕が無いので諦めましたが、館内のレストランが良さそうです。
「富山駅前郵便局」でご当地フォルムカードと風景印を。ご当地フォルムカードは”富山の売薬”を選びました。夫が富山に出張に来ているのも薬がらみですしね(製薬会社勤務)。風景印は鱒寿司の包装(笹を開いたところ)が外枠、売薬商人銅像、立山連峰。
ご当地フォルムカードや風景印は熱心に集めているわけではないけれど、思い付いたら買ったりもらったりしている感じ。今回の旅では二種を入手しました。
北陸新幹線の単管バリケードを発見。これは関西では遭遇できませんよね。
路面電車でグランドプラザ方面に移動します。T100形 SANTRAMのT103。
カターレ富山のポスター、”観にきてくれ!俺たちの覚悟を!!”、三浦ヤス(カズの兄)監督と苔口。
グランドプラザの通路に足ツボマットがあったので踏む。
この界隈は「林ショップ」が目的で来ました。まわりで行かれている方が多く、富山に行く事があれば私も行きたいとずっと思っていたのです。民芸と手仕事のセレクトショップ、店内に置いてあるもののすべてが素敵。店主の林さんは鋳物デザイナーでもあります。
買ったものは「宝来カレー」という冊子、牧野伊三夫さんのポストカード、河井達之さんの練り上げの角皿。
宝来カレーは富山湾と立山連峰をイメージしたもので牧野伊三夫さんが考案。フリーペーパー「うみとやまと」の始まりから立山の作り方(ご飯の盛り方)や、富山湾(ルー)の作り方などが詰まった一冊はホテルでさっそく読みました。
いただいたもの色々。季刊で発行されている「林ショップだより」は商品の案内やエッセイなどが書かれており、毎号入手したいほどの内容。牧野さんのDMや、フリーペーパー「うみとやまと」2号、カターレ富山の選手一覧&ゲームスケジュール。
表紙がおいしそうな「雲のうえ 24」も牧野さんが関わってらっしゃる。「飛騨 15」も牧野さん。同封されている「キツツキ旅行社」には高山のいいお店がたくさん載っています。
あと、今回は行けない「林盛堂本店」のリーフレット。こちらのお菓子”おわら玉天”を包む薄紙は棟方志功さんの仕事なのですが、店の暖簾や看板やパッケージ、このリーフレットなどのほとんどが「桂樹舎」創始者で紙すき職人の吉田桂介さんによるもの。
「林ショップ」の並びには二店の古本屋さんがあります。「古本ブックエンド」は「林ショップ」が開店した二年後の2012年にオープン、2015年には「子どもの本の古本屋 デフォー」がオープン。
「古本ブックエンド」は高岡市の「上関文庫」と金沢市の「オヨヨ書林」の共同経営なのだとか。歩いて10分かからない場所に「古本ブックエンド2号店」もありますが、今回は時間の関係で諦めました。古本屋さんではじっくりと見たいですからね。
見つけると買ってしまう「谷内六郎展覧会 夏」と、「佐藤雅子 / 私の保存食ノート」を購入。「ヤンボウニンボウトンボウ」の本は迷って断念、今思えば買えばよかった…。
2015年にオープンした施設、「TOYAMAキラリ」は建築家・隈研吾さんが設計。立山連峰をイメージした外観の壁に使っているのはガラス、アルミ、御影石。最上階まで斜めに抜けている吹き抜けには杉板が大量に使われています。
戦災以前はこの場所に「大和百貨店」があり、外壁に使われていたレリーフも展示されていました。「富山市ガラス美術館」や「富山市立図書館」、「FUMUROYA CAFE」なども入っていますが、今回は建物の見学のみで、少し急ぎ始めます。
「みどり通り」という商店街の上部にある看板の字がいい。
LPガスにペンギンの絵。日本海ガスのキャラクターなのでしょうか。
次の目的地に向かうまでの道で通りかかったビルの面格子。一階は洋服屋さん。
突如現れた神社の鳥居。”山王さん”の愛称の「日枝神社」。
歩いて行ける範囲だったので寄ってみた洋服と雑貨のセレクトショップ「MaTiLDe」。現在は富山市内の東黒牧という場所に移転されたようです。ARTS&SCIENCEやmina perhonenの洋服など扱われていますが、ふらりと立ち寄った人が買えるものではありませんね。
ふと目に入ったブローチを買いました。革で作られた動物かな?布の袋やそれを入れるビニールの袋にもリボンのデザイン。
路面電車の停留所まで歩いていると”ズバリ”が気になりました。調べてみたら、「中央薬品」の薬名で、熱や痛みに効くそう。名前からして効きそうです。置き薬みたい。
さらに歩いていると「S/E/P/T|COMME des GARCONS」。洋服店や若い方向けの店がほとんど無い静かなエリアで遭遇するとは思いませんでした。
路面電車の乗り換え時に富山城をちらっと。現在の天守閣は戦後復興を記念して建設されたもの。
空はどんどん暗くなっており、私たちは急いでいます。
小走りで到着した「koffe」。店内で喫茶休憩をするつもりで向かっていて間に合った!と思ったのですが、この日は早めに終えられたそうでイートインはできませんでした。
仕方なくコーヒー豆を買って自宅で楽しむ事にしました。”青空”というブレンド。大阪でも入手できる機会があり、コーヒーや焼き菓子を買っておいしいのは知っていました。次回、富山に来た際にはリベンジしたい。
「koffe」から歩いて移動、「珈琲駅 ブルートレイン」へ。本当は翌朝に来るつもりだったのですけど、近くまで来たから寄ってみる事に。こちらも閉店時間が近かったのでどうだろうか…と入って尋ねてみたら受け入れてもらえました。
いつか来たいと常々思っていた喫茶店。コーヒーゼリーやコーヒーチーズケーキが駅名標のように書かれています。手造りの味、ウォータードリップ式。
メニューを開きます。”当店独特のメニューです 炭焼コーヒー(SLブレンド) オレンジコーヒー レモンアメリカン 三色トースト”、ヘッドマーク部分に”オリジナル”。
時刻表をながめている気分になれるメニュー一覧。時刻表を買っていた時代を思い出し、旅の妄想しながら見ていた頃を思い出して懐かしくなります。
鉄道模型の発車ダイヤは”発車順番表”として掲示されており、マスターが日替わりで決めているのです。今、走っている車両のランプが点灯しています。
ブルートレイン 寝台特急”北陸”を見送ったあとは、北陸新幹線 W7系”かがやき”→北海道新幹線 H5系”はやぶさ”。制御盤を握っているのはマスター。
サロンエクスプレス東京+夢空間→カートレイン 自動車運搬車+寝台車→新鋭EF510牽引 コンテナ貨物列車と続きます。
新鋭EF510牽引 コンテナ貨物列車が走る様子を動画で少し。

お店は1980年創業で、その当時から鉄道が好きだったご夫妻が経営して来ました。
鉄道模型の数々は国鉄時代のものを中心に1200両ほどあるのだそう。
馴染みのある関西本線大和路快速電車や阪急京都線特急や近鉄ビスタカー、北斗星とトワイライトエクスプレスも並んでいます。
ちなみに私が乗車した事があるブルートレイン、寝台特急は”さくら”、”北斗星”、客車急行は”はまなす”に。もっと乗っておきたかったです。辛うじて一度乗る事ができたトワイライトエクスプレスはブルートレインの24系25形の客車をリニューアルしたもの。
さて、注文したのは炭焼きコーヒー(SLブレンド)。蒸気機関車で炭焼き、って事ですね?シュガーポットには店名が。カップも店名入りのがあるみたい。
路面電車のコーナーでは今も走っている地域と過去に走っていた地域が地図上で記されていたり、運転にトライできる席もあったり。短時間で楽しみ切れない!
北陸を旅している途中に、さらに列車で遠くに旅をしたような時間を過ごす事ができました。閉店時間前の30分ほどでしたが幸せなひととき。次回はゆっくりと来たい。
こちらは出張時に夫が「珈琲駅 ブルートレイン」に来て入手したマッチとボールペン。来る事ができる日を楽しみにして時々ながめつつ大切にしていたものです。
富山駅方面に路面電車で戻り、徒歩10分ほどで行ける「富岩運河環水公園」へ。富岩運河の歴史と水辺を活かした空間で、夕飯前のちょっとした散歩になりました。
2008年のストアデザインコンテストで最優秀賞を獲得し、”世界一美しいスタバ”として選ばれた店舗を外から見学。国内では公園に出店した初めての店舗らしいです。
夕飯は「駅前ラーメン ひげ」へ。ホテルからそう遠くない場所にある店です。
まずはビール。この日の歩数は2万3千歩を超えていました(前日は1万6千歩)。
餃子もおいしいけれど、おでんも注文。大根、牛すじ串、厚揚げ、ちくわ、ごぼ天。とろろ昆布が乗っているのもうれしい。日本酒(立山)2合もいただきました。
おでんを追加で、焼き豆腐とたまご、〆にラーメン。すべて二人で分けました。
前日の夕飯と同様に店のチョイスで信頼している方に習いました。来て正解です!
富山駅の前にも「駅前ラーメン ひげ」。こちらは金曜と土曜の21時~25時に屋台を出されているのです。せっかくなのでラーメンはこちらで食べる案もあったけれど、店ですべて済ませてしまいました。
富山駅に戻って来たデ7000形の7020。7017~7023には屋根に電照式の広告が取り付けられているのが特徴です。
行ったり来たり、かなり利用した”地鉄電車・バス一日フリーきっぷ”。年と日付をコインで削って乗務員に見せるタイプ。この当時は620円で乗り放題でした。
じわっと痛みが気になっていた左足をホテルで確認したら腫れている!「koffe」に小走りで向かっている際に薄暗い道を通ったせいで段差が見えず踏み外したのです。フロントに尋ねたら湿布があるとの事でいただきました。痛みと腫れは翌朝にはかなり良くなっていたのでひと安心。
(2020.9.11 更新)

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