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8/13(木)。今日も行ってみたかった場所へ足を運びます。「la kagu」、新潮社が1960年代に建てた本の倉庫を隈研吾建築設計事務所がリノベーションした建物。
まずはカフェでモーニング。私はラカグブレックファスト。クロワッサン、チーズ、ハム、モルタデラ、ジャム、グリーンサラダ、コーヒー、ミニフレッシュオレンジジュース。カップのイラストのように手に持って撮りたくなります。
夫は出張時に来た事があるので今回はコンチネンタルブレックファスト。マフィン、コーヒー、ミニフレッシュオレンジジュース。
こちらのコーヒーは「cafe vivement dimanche」が、食べ物は「LONG TRACK FOODS」の馬詰さんが監修。生活雑貨のスペースには岡尾さんがキュレーションを務めていたり、夢のような場所。昼前までの時間をたっぷりと楽しみました。
持ち帰れるイラスト入りのメニューはサンフランシスコのイラストレーター・Wendy MacNaughtonさんによるもの。
モーニングが終わった時間には看板のメッセージが変わっていました。
「la kagu」は2019年に閉店し、現在は「AKOMEYA」になったようです。
「神楽坂プリュス」で切り絵作家のYUYAさんが”ちょっきんきりえの棚”として出店されていたのでてぬぐいやポストカード、手作りマッチを購入。
神楽坂商店街に「コボちゃん」の銅像が立つようです。銅像の除幕式はこの三日後の16日。見たかったなあ!くるまれた「コボちゃん」を撮っておきました。
「コボちゃん」の漫画家、植田まさしさんは神楽坂に40年以上住まれているのです。
根津に移動。電車の形をした”根津メトロ文庫”、老朽化と利用者減少で2019年には撤去されたらしい。この時はそんな事になると知らず通りながらさらっと撮ったのみ。
地上に出たらかわいい犬や猫の形の注意書きが。”犬のひとりある気はいけません”、”守ろうマナー!”、”捨てないで!!動物の命とやさしい心”など書かれている。
目的地は「弥生美術館」。
行けそうなら行きたいと言っていた企画展「ファッション・イラストレーター 森本美由紀展」に来る事ができました。
ディモンシュのグッズだったりOliveやピチカートファイブのジャケットなど身近に森本さんの作品と接していた若かった頃の思い出。2013年、突然の訃報に驚きました。
岡山のアトリエに残された原画を含む約500点の作品で描き続けてらした30年を辿ります。7/3から9/27までされており、会期中は一ヶ月ごとに展示内容が変わっていたそう。東京に住んでいればひょいっと通えていたのになあ。
”展覧会の記念にこちらでお写真をお撮り下さい”、撮らせてもらいました。
ポストカードを三種購入。使わずに大切にします。おみやげにも数点選びました。
「竹久夢二美術館」も併設されており、夢二のポチ袋やポストカード、「はいばら」のちいさい蛇腹便箋の松竹梅も買って帰りました。
「弥生美術館」、10/1からは「陸奥A子×少女ふろく展~DOKIDOKI『りぼん』おとめチック♡ワールド!~」…森本さんの思い出時代からさらにさかのぼった小さな頃を思い出します。持っていた付録の写真も載っている!
根津駅からは千代田線で一本、代々木上原駅へ。行きたかったお店に行くシリーズ、次は「按田餃子」に来ました。14時になる頃だったからか空いています。
初めてなので水餃子定食を。水餃子(鶏・白菜と生姜、鶏・香菜と胡瓜、豚・大根と搾菜、豚・カレー風味と人参の四種×2)、豚そぼろ飯、海藻湯。
豚そぼろ飯はハトムギご飯の下に豚肉が隠れていて、海藻湯は海藻のスープ。”餃子”というとジャンキーな店を想像しがちだけど、こちらは体の事を考えた食材を使われていて一回来ただけで好きになりました。
カウンターに私たち二人ともう一人女性がおられて、ふと見ると平野紗季子さん。あー、東京ってすごいなあとすべてにおいて感じる旅です。
食後にスイカジュースもいただきました。
そして按田餃子の冊子、オリジナルの調味料(味の要、餃子のタレ、豆豉ミックス)を買って帰ります。
「LOS PAPELOTES」は「按田餃子」からすぐの古本屋さん。気になって入ってみたら良い本がたくさんでじっくりと見てしまう。
夫が選んだのはこの四冊。
小熊英二/日本という国、フジモトマサル/終電車ならとっくに行ってしまった、梶原由景/TRANSIT TOKYO ごはん、河野英太郎/99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ。
私も欲しくなる本があったけれど自宅に読みかけの本があったりするのでとりあえず保留にしました。
代々木上原を出て表参道へ。最終日も予定を決めずに適当で、思い付きだったり余った時間次第で移動しています。表参道は千代田線ですぐなので行く事にしました。
あ、またニノ(JCB本社)。

16時前、一緒に行った事が無かった「岡本太郎記念館」に行く事に。こちらは太郎さんの自宅兼アトリエでした。
この時期にやっていたのは「岡本太郎の樹」展。太郎さんにとって”樹”は重要なモチーフ。
入ってすぐに迎えてくれる像は”縄文人”。
まずは入ってすぐのところにあるサロンへ。等身大のマネキン、こどもの城のシンボルだった”こどもの樹”、”坐ることを拒否する椅子”などが並びます。
”手の椅子”には太郎夫妻の写真が飾られています。
太郎はこちらで取材を受けたり来客の応対をされていたそうです。
天井には”レインボー号”。
次はアトリエへ。たくさんの絵や保管されており、床に付いている絵の具など当時のまま残されています。彫刻やオブジェも飾られており、この場所で私たちが目にしているたくさんの作品が生まれたんだなあとしみじみ感動しました。
二階の企画展「樹」の展示フロアへ。
”眼の樹”、”石と樹”、”石と樹?”、”樹人”、”めばえ”…さまざまな樹にまつわる作品が飾られています。
”生命の樹”。”太陽の塔”の内部に展示されていた高さ50mものオブジェ。樹をかたどった本体には下から単細胞生物、魚類、両生類、爬虫類、哺乳類と292体の生物模型が配置されており、生命の進化の歴史を表現しています。
銀座の数寄屋橋公園にある”若い時計台”や、大阪万博で展示していた”樹霊”など隅々まで楽しめました。撮影が可能なのもうれしかったです。
庭にはたくさんの緑にかこまれたオブジェが並んでいます。こちらのオブジェは触ったり座ったりもできるのです。”乙女像”、”若い泉”、”若い太陽”、”歓喜の鐘”、”めばえ”、”月の顔”、”あし”、”母の塔”、”犬の植木鉢”…”歓喜の鐘”は鳴らしてみましたよ。

記念館に併設されている「a Piece of Cake」に行く案もありましたが、私たちの足が向いたのは旅の初日にも行った「DOWN THE STAIRS」。こちらからすぐです。
ランチを食べに来た際に気になっていた「イグル氷菓」のアイスキャンディを食べるのに最適な暑さでした。店の外のベンチでいただきます。
私はマンゴー。
夫は小豆を。交換したりしてどちらも味わいましたが、おいしくて暑くなくても食べられそうです。
「DOWN THE STAIRS」でいただいた紙もの色々。
17時、まだもう少し東京で過ごせそう…という事で、思い切って渋谷方面に移動します。
渋谷にもパズドラの広告が!
人の多さと暑さにやられながらもささっと撮っておきました。
ここまで来たら寄っておこうと太郎さんの”明日の神話”を見に。
JRの渋谷駅と京王井の頭線の渋谷駅を結ぶ連絡通路に展示されています。
渋谷駅をぐるぐると動いて学芸大学駅に移動。旅の人ならではの移動かもしれないけれど、「マッターホーン」に来ました。あれば買いたかったバウムクーヘンは完売!
しかし久しぶりのイートインができたので満足です。私は紅茶(オレンジ)とダミエを、夫はアイスのカフェオレとモンテローザ。
ホテルで預かってもらっている荷物を受け取り、東京駅に戻って来て帰りののぞみで食べるものを調達します。時間が無い時には東京駅で買うけれど「大丸東京」の地下で選ぶのがお気に入り。
Suicaのペンギンがたこやきを前にうれしそう。”京阪神でもSuica!”このペンギンのせいでSuicaにしたい。
20時発ののぞみに乗車。この日も散々食べていたので定番のシウマイ弁当でなく特製シウマイ12個入りを分ける事に。ひょうちゃんの醤油入れが目当てでもあります。
それと「神田志乃多寿司」の、しのだのり巻き7個入りを分け、旅の飲食は終了です。
包装紙と箱のイラストがこの旅でもほんの少し接した鈴木信太郎さん(マッターホーン)と谷内六郎さん(表参道の交差点)といううれしい組み合わせなので好きなお弁当。
最後に歩数の記録を。初日が27154歩、二日目が17297歩、三日目が17890歩。暑い中をよく歩きよく食べた旅でした。
(2020.5.10 更新)

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