9.10 / 10.14

       
10/14(金)。二ヶ月続けて奈良に行く事になりました。この時も夫とは奈良で合流。午前に夫が奈良で用があり午後はフリーとの事。それに便乗して私も行く事にしたのです。
今回は天王寺まで地下鉄で行き、そこからJRに乗るというルートで奈良入り。大抵が近鉄電車で行くのですけど、目的地がJR奈良駅から近いという事で初めての試み。
ずっと行きたかった「珈琲と果汁 スギ」に来ました。
青いテントに直線的なフォント、”果汁”というのもそそられます。現在はこのテントはなくなっている様子。
開店されたのは1962年との事。カウンターと四人掛けのテーブル席が二つ。
お昼ご飯はここで食べたい!というのが決まり気味な奈良ではこちらは喫茶候補。でも14時で閉店なのでなかなか来る事ができませんでした。
モーニングのセットは無く、単品でミックスジュースとオープンサンドを注文。”果汁”というぐらいですから、フルーツ関連のものを頼まねば!という事で、オレンジジュースとミックスジュースとレモンスカッシュの中からミックスジュースを選びました。
オープンサンドはマヨネーズが塗られたトーストの上にきゅうりと薄焼き玉子。塩をかけて食べるようマスターに言われました。トーストもマヨネーズもきゅうりも玉子も好きだからおいしいに決まっています。手が汚れるのが気にならなかったぐらい満足。
松花堂弁当というのがメニューにありましたが、今はされていないそう。

幸せな気持ちで午前の奈良を歩きます。途中で郵便局に寄り、手で持って行ったほうが早いのでは?と思いつつ、奈良の友達へゆうパックを送る時間も。この日の奈良は短時間滞在なので郵便局に頼りました(荷物のクッション代わりに亀の子スポンジを使い、これがきっかけで彼女は亀の子スポンジユーザーに!)。
キリン一番搾り”奈良づくり”は大野くん。
「あしびの郷」のショーウィンドウ。こちらのおつけもの御膳を頻繁に食べていた時期もあります。
奈良町資料館の身代り申。家の中に災難が入ってこないように吊るす魔除け。
漢方薬生活を始めるずっと前から通るたびに気になっていた「菊岡漢方薬局」。
色褪せ具合がマシなマンホール。
用を済ませた夫との待ち合わせ場所は「鹿の舟」。でもまだ少し時間があります。
「囀(さえずり)」の販売コーナーを覗く事にしました。オリジナルのお菓子以外にも、その時々で普段買えないお菓子が入荷しているようです。
熊本の「marcadette」、 渡辺薫子さんのお菓子を購入。グレーの紙箱に青いリボンという中身よりもまずそちらに目が行ってしまいました。中身はさらに素敵なお菓子。くるみ、小枝、木の葉サブレ。森に行って拾って来たような気分になれました。
夫からもうすぐ到着すると連絡があり、「竃(かまど)」に移動。”昼ごはんやってます”という立て看板が。
先に中に入り、並んでおきます。
メインを選んで食券を買い、席に案内されてからそれを渡して小鉢などを取りに行くというスタイル。私が好きな町の食堂のおしゃれ版という感じでしょうか。
今回は天ぷら定食を選びました。天ぷらの内容は、さつまいものかき揚げ、「奈良魚万」焼き竹輪の磯辺揚げ、ジャンボインゲン、エリンギ、蕪香煎揚げ。こちらに小鉢が二つ、漬物、味噌汁、かまどで炊いたご飯はおかわりができます。
他に肉豆腐定食、野菜の豚肉巻き定食、茄子の田楽定食があり、どれもおいしそう。
8時から11時は朝ごはんもされています(現在は土日祝限定になった様子)。

17時頃には帰宅していたいので、時間を軽く気にしながら奈良をもう少し散歩。
こちらも奈良の友達に教わって来ていた「みりあむ」。アーモンドオーレとクッキーをよくいただきました。
でも今日は別の店で喫茶休憩をするつもりで歩きます。
「たかばたけ茶論」に久しぶりに来ました。もちろん、こちらもうんっと若い頃に奈良の友達と来た思い出の店。 樹齢100年以上のヒマラヤスギの木陰で休憩します。
私はアールグレイ、夫はブレンドコーヒー。そしてベイクドチーズケーキを分けて食べました。
屋外で飲食はあまりしないけれどたまには良いのです。
好きな景色や通りを夫に案内しつつ、少しずつ駅方面に戻って行きます。
鷺池に架かる橋。奈良公園の南の方で少し離れているからか、観光客はまだ少なめ。
鹿との遭遇率も高いように思います。この時には四頭が静かに過ごしていました。
お土産屋さん界隈から近い猿沢池、奈良ホテルから見える荒池、こちらの鷺池と景色や空気がまったく違う池なのですが、一人で散歩する際には鷺池周辺を歩く事が多かったです。
鷺池に浮かんでいるのは浮見堂。檜皮葺きの六角形のお堂。
そして記憶から消えかけていた「喫茶 浮見堂」。一度、一人で行きました。
石段に座って絵を描いてらっしゃるおばさん二人。この通りのそばに頻繁に行っていた店がこの近くにありましたが、沖縄に移住されたそう。
はっ、カマキリが!そして大きな犬。
そして近くまで来たら寄っておきたい「奈良ホテル」。こちらのティーラウンジで休憩したかったのですが、今回は突然の奈良行きだったので節約コースです。
今回はおじゃましてトイレを借りたのと、オリジナルの商品や奈良のものを扱うコーナーを見せてもらいました。「鹿の舟」とはまた違った品揃えで楽しめます。
「奈良ホテル」代々のラベルコレクションのポスター。1909年の明治時代から現在まで、経営主体が変わるごとにまとめてあります。
大日本ホテル株式会社時代、鉄道院・鉄道省時代、日本交通公社時代、都ホテル経営 株式会社奈良ホテル時代と四回、経営主体が変わっています。その後、2019年3月31日で都ホテル&リゾーツから退会されたようです。
「和洋菓子司 とらや」へ。店内には藤城清治さんのサイン、”にゃらまち”って書かれている!奈良で展覧会をされていた時、ホテルに戻られる際に寄られたのだとか。
猫のお菓子がたくさん並ぶ中、日持ちがしそうな”肉球ボーロ”と小さな猫がぞろぞろと袋に入った”猫ボーロ”を買いました。
興福寺の五重塔が前方に。
このあたりまで来ると観光で来ているような気分。昼間も良いけれど、夜の静かなこの界隈を歩いた事をよく思い出します。
猿沢池からの五重塔。池には白鷺が。
猿沢池の七不思議は、澄まず、濁らず、出ず、入らず、蛙はわかず、藻は生えず、魚が七分に水三分…とのこと。
駅に向かう前に最後の買い物。
「萬々堂通則」で”ぶと饅頭”。大阪の百貨店で買える事もあったり、たまに食べたくなるあんドーナツのようなお菓子。
奈良の友達に連れてもらって以来、奈良に来ると寄ってしまう「ぜいたく豆本舗奈良三条通り店」が無くなっていた…。登録有形文化財の家屋を活かしたローソンになっており、店内にぜいたく豆コーナーがあってホッ。”うに揚げせん”、”イカリ豆”、”松茸あられ”の三種類を選びました。
そしてキリン一番搾りの”奈良づくり”も買っておきましょう。こちらは神戸工場が作っておられ、10/12に発売されたばかり。
パンダのとまれマーク、ちょっと違うバージョンを発見。3Dバージョン?
ひがしむき商店街のアーケードにある鹿の装飾が好きで見上げてしまいます。
こちらのビニール鹿は赤白のテントに吊るされている。
15時過ぎ、近鉄奈良駅の観光案内所でせんとくんとしかまろにお別れ。動くせんとくんに会ってみたい。
ひょんな事から立て続けに奈良に行けた年。暦の上では秋だというのに日差しが強くて暑かったのですが、「奈良少年刑務所」に行けたり、奈良の気になっていた食の店に足を運べたり、なつかしい景色をながめたり歩いたり、楽しいおでかけとなりました。
(2020.7.30 更新)

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