2016.3.25 姫路へ

新幹線で通過する事はあってもなかなか行けないでいる姫路。かなり前に「姫路セントラルパーク」に一度行ったのみです。雪が舞う日でただただ寒く、姫路の町を歩く余裕がありませんでした。
それから二十年以上経って姫路の楽しい場所を教わる機会が重なり、日帰りで行ってみる事にしました。

3/25(金)。夫は有給休暇を取っており、平日のお出かけ、JRで向かいます。
明石大橋が見える!まだまだ馴染みが無くテンションがあがる私たち。
駅近くのマンホール、姫路市の花”サギソウ”がデザインされています。
この年の1月に閉館した「姫路フォーラス」。ホテルとマンションになるらしい。
昼食は「ファミリー アルル」へ。食品サンプルといい、店名のフォントといい、入る前からワクワク。1979年頃に開業、改装前は100席以上あったらしい。
私はイタリアンスパゲティ、夫はよくばり定食(からあげ、目玉焼き、コロッケ)。
緑のソファにオレンジのタイルの店内が妙に落ち着き、姫路に着いて一店目だというのに長居してしまいました。
伝票のイラストはアルルの光景?随分前に行った事があるけれど覚えていません。
会計時にマッチをいただきました。伝票と同じイラストの景色に色が付いているバージョン、裏面はオレンジ色に店名。箸袋ももらって帰ります。
食後のコーヒーは「喫茶ミチ」。赤いドアを開けていざ店内へ。三人の女性達が切り盛りされていたという情報があったけれどこの時はお一人でした。
ホットコーヒーを頼んだらお菓子が付いていてうれしい。カップといい、グラスといい、お菓子が入ったガラスの器といい、どれも心をわしづかみにされました。
50年以上されているお店の壁には円盾と戦斧のディスプレイ。
いただいたマッチもとてもかわいくてうれしい。二つを並べたくなります。
みゆき通り商店街を北に歩き「大陸本店」でお買い物。オリジナルの紙袋とシールの淡い水色も良いけれど、中に入っているナイロンの袋が星だらけなのも素敵。
買ったのは”姫路おでんケーキ”。特製しょうがパウダーも付いています。おでんに生姜醤油をかけて食べるのが姫路流なのです。その場で食べずに持ち帰りました。
こんにゃく▲部分は古代米(紫黒米)の米粉の三角ロール、たまご●部分はチーズブッセあまんどクィーン、ちくわ■部分は古代米(赤米)の米粉ロール。
姫路城着。この年の一年前に五年半におよぶ大天守の改修工事”平成の大修理”が行われました。屋根瓦の継ぎ目に塗られた屋根目地漆喰で以前よりも白く見えるのだとか。
併設されている「姫路市立動物園」に入ります。入園料は200円(2020年現在は210円)、子供は30円!「アドベンチャーワールド」ばかり行っているのでうれしい安さ。
動物を見に行く前に観覧車へ。高さは13.8m、数々の観覧車の中では小さい方だけど屋根が無いのです。乗ってみてあまりのこわさに涙が出ました(高所恐怖症)。
150円で二周する観覧車。二周目は少し慣れて、姫路城や園内を上から撮影。姫路城が見えやすいように1964年に数m移動させたそうで、二代目観覧車なのです。
遊戯施設は派手な今風のものは無く、どれも昔ながらのものなのがうれしくなります。たしか一人一回150円ばかりだったような。0系新幹線や飛行機。
あ、ゲームコーナーにパンダがいる。
これはイモムシ列車。
他にティーカップやチェーンタワー、バッテリーカー、モノレールなども。
動物達を見てまわります。せっかくなのでゆっくりと堪能したいところですが、軽めのより道をしたつもりが楽しかったので予定より長居してしまいました。
シマウマ、象の姫子、ホッキョクグマ。ホッキョクグマの雌のユキは2019年に秋田へ、雄のホクトは北海道へ引っ越し、現在はホッキョクグマがいなくなってしまいました。
フクロウ(映っていないけどワシもいる)、ふれあい広場にいるブタたち。
クジャクの檻にあったマークがかっこよかった。クジャクが羽を広げるところを見たいけれどタイミング良く見られるものではないですよね。
レッサーパンダのところでまた長居。愛嬌のある表情や動きに見入ってしまいました。オスのひなたは6歳。メスのミホはこの時にはいませんでした。
動物園を出てすぐ、三の丸広場には猫がたくさんいました。
曇り空で諦めていたのですが日が差して姫路城がよりいっそう白く見えます。
ソフトクリームの「日世」のキャラクター、ニックンとセイチャンが上着を着せてもらっている。
「にの屋敷」、”いろはに”…の”に”の「にの屋敷」。
「御座候」の箱のデザインのラッピングバスが。
「おでん十七八(となはち)」。ここは姫路おでん(生姜醤油)で無いらしいけどおいしいようです。
駅までの道をキョロキョロとあちこちを見ながら歩く楽しい散歩。消えかけのいつの時代のものかわからないイラストや、柵や。
姫路駅に到着。単管バリケードの女の子バージョン。
山陽電鉄で手柄駅まで移動します。券売機の所にあったインターホンにトリのイラストが。
姫路駅から手柄駅までは2分ほど。ここから15分ほど歩いて向かうのは「手柄ポート」。姫路行きのきっかけとなったいくつかの場所で一番行きたかったところです。
「手柄ポート」に向かうまでのところにぽつぽつとある公園のオブジェや象のすべり台も気になります。
少しずつ、念願の場所に近付いて来ます。
1966年に手柄山一帯で”姫路博覧会”をされており、その時にテーマ館として建てられていた「手柄ポート」。モノレールや他のパビリオンは撤去されましたがこちらは回転展望レストランとして運営されています。
いよいよエレベーターで上にあがります。
食品サンプルと一緒に飾られている姫路市のイメージキャラクター”しろまるひめ”。
壁には「手柄ポート」が造られている1965年当時の写真が。
平日の15時半という時間帯は空いているようで席を選び放題。まあ、回転するのでどの席に座っても景色は同じですね。一周14分でゆっくりとまわります。
デザートやサンドイッチからカレー、スパゲティー、ピラフなど食事メニューも豊富。お酒もあります。夫はホットコーヒー、私はミックスジュース。フルーツホットケーキを分けました。座った席は”3”番。
時々回転が止まりそうになり、お店の方が足を使って回すという光景を何度か見られました。施設のメンテナンスに必要な部品の入手が困難になって来た事から解体するという話が出ており、それまでに行けてよかったです(この二年後にも行きました)。

ゆっくりと回っている様子を動画で…
ミックスジュースと窓からの景色。私たちのためだけに回ってくれている贅沢な時間でした。
ロサンゼルス国際空港の管制塔がモデルなのだとか?
正面から、そして坂道を下りながらもながめたり撮影したり、なかなか駅にたどり着きませんでした。
手柄駅から姫路駅に戻り、駅周辺で姫路界隈のお土産物をチェックしたりしてから次の目的地へ向かいます。
ある程度の予定を立てて行ってみたい場所などをメモしているものの、キチキチッと動くのが苦手で気分でより道をしたり思い付きで動く事が多い私たち。この日もところどころで長居してしまっているため、少し早足で歩きます。
線路沿いに15分ほど歩いて「御座候」に到着。
数時間前にはラッピングバスを見かけたけれど、会社のトラックにも「御座候」の箱柄。
たとえタクシー移動をしていても間に合わなかった、「あずきミュージアム」の入館時間は16時まで。到着したのは16時半。またいつか来た時のお楽しみにしましょう。
17時まで入れるミュージアムショップで買い物をし、工場ショップにも向かいます。
壁が御座候の焼き型になっていますね。
工場ショップでは御座候を食べる事ができます。大阪でも食べられるけれど、本社の敷地で作られている御座候はちょっとうれしい。閉館5分前、急いで食べます。
あずき親善大使のあずきさんの名刺。
工場見学のしおりをいただきましたが、午前に二回だけなので早起きしないと無理そう。
ミュージアムショップで買ったのは小豆のスタンプ、御座候マグネット(白)、御座候ストラップ(赤)。
「御座候」からの帰りはゆっくりとバスを利用して窓からの景色を楽しむ事にしました。
バス停そばにあった古紙回収ステーション。
時間があれば寄りたかった「喫茶コスモス」。開いている時間に間に合わなかったのでお店の前を撮っておきました。
かわいいUFOが。
あらいぐまは「船場ランドリー」のキャラクター?
行けたら行こうとメモしていた場所は17時以降は開いていないので夕飯の店へ。
少し早めの夕飯を老舗の大衆食堂「かどや」でいただきます。店内には常連さんがちらほら。小上がり席にはテレビがあり、そちらを見ながら各々過ごされています。
私が好きな、ショーケースの中に並ぶおかずを取って食べるというタイプ。注文したら作っていただけるのもあるし、温めてもらえるのも。そしておでんがあります。
まずは熱燗でおでん、鯖の塩焼き、玉子焼きを。おでんは生姜醤油をかけていただきます。〆にご飯の小とかす汁と漬物。
お腹も心も満たされました。
「かどや」の前にあるバス停から姫路城まで移動。夜の姫路城をしばしながめる。そこからはみゆき通りを散歩しながら駅に向かう事にしました。
レコード「ミヤコ」のショーウィンドウにはニッパーくん(ビクターの犬)がぞろぞろと並んでいます。ニッパーくんと一緒にぶら下がっているのは五木ひろしさんと天童よしみさんのキーホルダー。
通りかかった「Cafe de Miki with Hello Kitty」を外から見学。「めがねの三城」とハローキティがコラボしたカフェだそう。興味深かったけどお腹に空きが無かったので断念。
こちらも前を通って視野に入ったもの。「ドトールコーヒー」でパッケージが気になったエチオピアイルガチェフェナチュラル、マイルドブレンドの二種を購入。姫路ならでは…って物でもないのに、どちらもこの日の発売だったのと”限定”につられてしまいました。
ここからは姫路駅のお土産店で買ったものを少し。
姫路でも生産されている「揖保乃糸」を。「揖保乃糸」と言えば素麺が思い浮かぶのですが、手延中華麺があったので買ってみました。
とんちゃんラーメンスープのしょうゆ味を使って温かい麺で食べても、冷やし中華のように食べてもおいしかったです。
姫路に行って来た感がアップするお菓子も買いました。「五層もなか本舗」のもなか二種。
茶色いほうは”五層もなか”。姫路城の昭和の大改修を祈念し、当時の社長が考案。あんこには刻み栗が入っています。
”城白モナカ”は県立姫路商業高校とコラボして生まれた商品。白鷺城にちなみ皮も白。中身も白く、白あんにチーズ、しかもホワイトチョコチップが入っているのです。
消火栓の蓋には市の鳥”シラサギ”と市の花”サギソウ”。
帰りはJRを使わず、あまり利用した事がない山陽電鉄本線で梅田まで戻る事に。JRの新快速を利用するより30分ほど長く乗車、暗さで外があまり見えなくてもJRとはまた違う景色を感じられて最後まで楽しめました。
(2020.7.4 更新)

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