2015.1.27 神戸へ

Bleu Blanche(BB)の二人と作っていた「コーヒーとおともだち」。私が大阪に引っ越して集まりづらくなり、次号を最後に抜ける事になりました。
今回はその卒業旅行のような感じで「UCCコーヒー博物館」に行くお出かけ。このメンバーなので他のお楽しみもくっつけて楽しい一日となりました。

昔から阪急三宮駅の西口を出たマクドナルド付近で待ち合わす事が多い私。今日は11時に集合です。
BBの二人は神戸で一泊するそうで少し荷物が多め。
昼食は「欧風料理もん」。三人ともが来慣れた店が安心かな、とこちらに決定。11時に開店したところなのですぐに席に着けました。
メニューとマッチのデザインは版画家の川西英氏。マッチはおみやげとしてついついもらってしまいます。
頼んだもの…私はオムライス、ユミさんはハムライス、アキさんはスパゲッチ(とメニューに書かれている)。ソースは別添えで自分でかけるタイプ、味噌汁が付いているのがうれしい。来るたびに完食がきびしくなっているけれど、忘れた頃にまた食べたくなるのです。
ポートライナーで神戸大橋を渡り南公園駅下車。「欧風料理もん」からの「UCCコーヒー博物館」のコースは8年前と同じ。
博物館は駅からすぐです。
博物館の外にはコーヒー豆モチーフの椅子が並んでいますよ。これを見つけたと同時に前に来た時の記憶が蘇りました。その時にも喜んで撮っていたなあ。
建物の外観にもコーヒー豆モチーフが。
正面玄関にあるステンレス製のコーヒー豆のオブジェはマーティン・ルビオ氏によるもの。
すぐそばにはコーヒーの木。家庭でも育てられるらしい。
食後のコーヒーを飲んでおきましょう、という事で館内にある「コーヒーロード」に先に行く事にしました。
私はアイスジュレオーレ、アキさんはコーヒーロードブレンド、ユミさんはカフェマリアテレジア。スパンコールのオリジナルコースターが素敵です。
店内に飾られている絵「ジバンシー」は岩下哲士さんによるもの。座っていた席のすぐそばにあり見入ってしまいました。UCCコーヒーの缶も描かれているのがいいなあ。
館内にもコーヒー豆モチーフの椅子があります。屋外のものと違ってこちらはクッション性があるタイプ。
コーヒーの香りがする切手、コーヒー切手と封筒&消印、スウェーデンのコーヒー切手。中でもコーヒーの香りがする切手は国内でも作ってほしいし、貼って送りたい。

展示を見に行こうとしたら、以前は参加しなかったコーナーが視野に入りました。
2013年10月1日(コーヒーの日)にリニューアルオープンしてからテイスティングコーナーができたみたい。一日に四回されており、ちょうどタイミングが合ったので参加してみました。テーブルがカップのようになっているのもいいね。
豆の種類は月ごとに変わるようで、ピンクの持ち手がモカ、ブルーの持ち手がブラジル。”年の始めにあたってコーヒーの歴史の始まりエチオピアモカと生産量No.1ブラジルサントスの違いをお楽しみください”。私の好みはブラジルかなあ。モカは甘みを加えて飲みたい感じ。
飲み比べ以上に気になったこの小さいカップ…これはかわいい!自宅ではテイスティングとかしないけどただただ欲しい。
コーヒー豆で作られた”マメゴン”。豆が取れるので触るのは禁止。
さて、いよいよ展示を見に行きます。コーヒー農園を歩いている気分になるスロープ。
栽培を学べるコーナーにある大きなコーヒーの赤い実の模型。外皮に付いたハンドルを開くと構造がわかるようになっています。
展示の最後にクイズコーナーがあるので各々メモを取ったり写真を撮ったりしながら勉強をします。独自で覚えた事もあったりして前に来た時よりも頭に入って来るのが楽しい。
黄色い缶は”シップメント缶”といい、船積みされたコーヒー生豆が保管されるもの。
赤い車には”文化人はコーヒがお好き”。
甘過ぎるのですっかり飲まなくなってしまったUCCミルクコーヒーの缶は世界初の缶コーヒー。瓶に入ったUCCハイマウンテンコーヒーは缶コーヒーが開発されるよりも前に鉄道弘済会(現KIOSK)向けに作られた、と書かれています。
喫茶店で使われる琺瑯ポットや創業当時の保存缶、昔のデザインの缶が展示も。
上島忠雄商店の前掛け。上島忠雄氏はUCCグループ創業者。
日本にコーヒー生豆が運ばれて来る際に入れられている麻袋の展示。
実際に生豆を触ってみたり、鑑定の様子が展示されていたり。ただ飲むばかりで焙煎の経験が無い者には興味深い器具をたくさん見られます。
焙煎によって適した用途を紹介しているコーナーを見ていると、普段飲まないアメリカンの豆はこんなに焼き色が薄いのか!と知る事ができたり。フレンチローストぐらいが好み。
焙煎機の中でコーヒー豆がパチパチと鳴っている音(産声をあげた音、と書いてある!)を聞けたりも。そして”人形を作るイメージでブレンドを考えてみよう”。
説明によると、ブレンドする際には個性を出す部分を”顔”、コクの強さを”胴体”、後味を”足”に見立てて人形を作るようにイメージして設計する、と(現地でのメモより)。焙煎をしている友達に話してみたらなるほど!とおもしろがっていました。
歴史を感じさせるものや、巨大なものの模型や、様々な焙煎機が展示されています。
館内では焙煎体験を予約制でされており、BBの二人はこの数ヶ月後に行きました。
コーヒーカップの展示コーナーでは各国のカップが古いものから新しいものまで並んでいます。ついつい好みのカップの前でながめて撮影。私はこの六つを。
またいつか、ゆっくりと行って焙煎体験にも参加しようと思っています。
子供の頃に行った神戸ポートアイランド博覧会でのカップ型パビリオンが懐かしい。
展示を見終えた後にやるコーヒークイズ。展示をしっかり見ていると全問正解するはず?前回は成績が悪く来館記念証をもらっただけだったのだけど、今回は全問正解でコーヒー大博士認定証をもらえました。が、認定証にプリントされる写真を撮る際にタイミングが合わず目を閉じていた…。”珈琲のための器展”のフライヤーで隠しておきました。BBの二人も全問正解だったけど、なぜか中心からずれて写るという三人とも残念な感じに。
テイスティングコーナーで使ったミニカップはミュージアムショップにあったので購入。ピンクの持ち手のほうは前回にご一緒したkaoさんへのおみやげに。
UCCミルクコーヒー缶のデザインの付箋も買いました。コーヒーの焙煎豆の茶、コーヒーの花の白、コーヒーの実の赤で構成されています。
あとはレターセットとポストカードを三枚。レターセットは封筒にコーヒーが入ったカップ、メッセージを書く面はうっすら茶色、裏面は焙煎された豆がずらり。
ポストカードの一枚には「神戸パークシティ内郵便局」の風景印。2013年から図案が新しくなったようで、”神戸大橋、神戸空港からの飛行機、神戸とゆかりのあるコーヒー”とのこと。博物館から近く歩いて行けるので帰りに寄って押してもらいました。
帰る前にコーヒー豆の椅子まわりで記念撮影。認定証をもらって無事に卒業、かな?
ポートライナーで三宮方面に戻ります。夕方のように見えるけれどまだ15時半。
BBの二人が行き慣れた「cafe&bar anthem」で喫茶休憩。夜にはコンサートがあるらしく通常営業は夕方までとの事でしたが一時間以上は過ごせるので入りました。
私とユミさんはレアチーズケーキ、アキさんは金柑のタルト。コーヒーをいただきながら「コーヒーとおともだち」の次号の製作確認などをしたり話しました。
「plage」にも行きました。店主さんは昔、私がしていた店にも来て下さったのです。神戸に来る事が減ったのもありますがこちらはすごくご無沙汰していました。
クリップや袋類を買いました。黒いカードは同封して下さったお店のDM。
「遊中川(現在は中川政七商店に)」に寄って、三人で色違いのハンカチを購入。
共通の友達の千夏さんと会えるだろうか、と勤めてらっしゃる店に行ってみたけれど今日はお休みとの事。また次回は千夏さんも一緒に関西のどこかをぶらぶらしましょう。
BBと千夏さんはお忙しいのでこの次に集まれたのは2016年でした。
元町でBBとはお別れ。BBが住む京都や私が住む大阪で解散するよりも少しさびしい気がしますが、元町の景色をながめながら駅に向かい大阪に帰ります。
「コーヒーとおともだち 4号」は私が担当をする部分を作った後、BBに引き継いでほとんどを任せる事になりました。現在は新しいものを出していませんが、彼女達のイベントや展示の際に旧作を並べたりしてくれているようです。
BBとはコーヒーに限らず今も喫茶散歩を続けており、かなりの不定期ですがネタがたまれば「喫茶と友達」をホームページ上で更新しますね。ネット版なので私が仕切り、BBに手伝ってもらう、という感じです。
(2020.1.11 更新)

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