2014.9.30−10.1 大阪

この二日間の事はdiaryにも載せているのですが、近場で一泊するなんてなかなか無い経験なのでpetit voyageのほうにも載せる事にしました。
お出かけというわけでも無いし旅でもありません。住まい建物が23時から翌朝5時まで断水するという事で、”トイレに行きたくなったら…!?”など不安なのでホテルで過ごしたのです。

9/30(火)。午後から一泊の荷物を持って外出。ホテルに泊まるのが目的なだけなのでいつもの旅行より身軽です。
まずは「マヅラ」でおやつの時間。前日に舞台「ラストフラワーズ」を観て、余韻がたっぷりな中、紙ちゃんのお姉さんが昔に勤めていて紙ちゃんも大好きな「マヅラ」で過ごす事にしました。
いい感じで空いており、コーヒーとミックスサンドを注文。
今日が舞台千秋楽。チケットがあれば、お金があればもう一度観たかったほど。
舞台はかなりの良席だったのでよりいっそう心に残っているのでしょう。
ぼんやりしていると、気付いたらまわりにお客さんがいなくなっていました。
旅気分を味わいたくなって一旦大阪駅まで戻り、送迎バスを使って「リーガロイヤルホテル」に向かいました。普段なら歩いて行きますよ。大きな荷物を持った旅の方々の中に私は大きめトートバッグひとつ。
メインラウンジのこのながめが好きなのです(時間と角度を変えて何枚も撮ってしまいました…)。
あら、シングルの部屋を取ったのにツインを用意して下さったようで。夫は仕事があるから来ないので一人で広い部屋を満喫です。
小さな手提げ一つで夕飯を食べに行きます。エレベーターの丸い椅子がかわいらしい。

夕飯はホテル内にある「道頓堀今井」に決めました。
食べたのはきつねうどんと栗ご飯のセット。普段、道頓堀のお店に行った時にはきつねうどんを単品とあと何かを夫と分けるぐらいなのに、旅気分でセットにしてみました。秋限定のメニュー、栗ご飯を食べられるだなんて、良いタイミングで来る事ができてうれしい。
色々な絨毯や床、明日のチェックアウトまでホテルから一歩も出ないけれど宿泊者としてホテル内を散歩。私の世代だと「リーガロイヤルホテル」というより「ロイヤルホテル」という印象が強いのです。「リーガロイヤルホテル」になったのは平成9年。
お腹が落ち着いて向かったのは「リーチバー」。民藝活動の中心的人物であった陶芸家のバーナード・リーチの着想を元に建築家の吉田五十八が設計した憧れのバー。
まずはジントニックをいただきながら手紙を書いて過ごしました。
二杯目はバーテンダーと話しつつアイリッシュコーヒーを。
BGMが無い山小屋のような店内には棟方志功、河井寛次郎、濱田庄司らの民藝作品が並んでおり、ながめながら過ごすという楽しみも。
お客さんが多い中、店内を撮るのは良く無いと思い、この日はいただいたものの撮影だけにしておきました。贅沢な時間を過ごし、部屋に戻ります。
テレビで「ロンドンハーツ」を見て一気に現実に戻され、夕方に買った本はるな檸檬さんの「れもん、よむもん!」を読みながら夜は更けて行きました。
シャワーを浴び、ベッドに入って源ちゃんのRADIPEDIA最終回を聴いてから眠りました。部屋に戻ってからはいつも通りの生活ですね。
10/1(水)。遅寝だったけれど、まあまあ早く起きられました。
身支度を済ませ、朝ドラの「マッサン」を見てからモーニングを食べに行きます。
和食やビュッフェ式の店なども選べたけれど、やはり「メインラウンジ」へ。朝にこちらへ来るのは初めてです。
水の回廊と滝をながめながらのモーニング。
天井のシャンデリアは多田美波氏の「紫雲」と呼ばれる淡い紫色の光を発する雲をイメージされており、平安時代に行われた”曲水の宴”を模した小川、そしてスタッフはみなさん着物です。
モーニングはコーヒーとオレンジジュース、パンを三種、そしてヨーグルトが付いたせせらぎセット。客はぽつぽつとしかいなくて静かに滝をながめながらいただきました。
ショコラブティック「レクラ」の惑星チョコ。開店前だったので購入はまた今度。
再度、二階からメインラウンジをながめてホテルを後にします。
この後はいつも通りの水曜の大阪を過ごす感じ。贅沢をしたのでこのままどこかへランチを食べに行ったり買い物をしたりと出かけるのは控え、この数日、秋花粉のせいか耳鼻咽喉の具合がもうひとつだったのでひどくなる前にいつも行く淀屋橋の耳鼻科まで歩いて向かいました。
その後、今日は”コーヒーの日”というのを思い出し、耳鼻科から近い場所にある「平岡珈琲店」に寄りました。午前に来るのは初めてだし、引っ越し後も初めてです。
コーヒーとドーナツをいただきながら、午前にやっているテレビをのんびりと見てホテルにいた一時が遠い過去のように思えました。
お昼には帰宅し、買って来た絹笠のとん蝶でお昼ご飯。旅の買い物という感じでしょうか。旅じゃないし、住まいと同じ大阪市内のものなのですが。
それとこの日発売の「新幹線鉄道開業50周年」の切手を2シート。記念切手を毎回買うのはやめていますが、新幹線となると義務のように買ってしまいました。
断水ごときでホテルに避難するだなんて情けないですが、交通費のかからない所で旅の気分を味わうという事に以前から興味があったのでいいきっかけでした。
その後、また長時間の夜間断水があれば同じようにホテルに泊まろうと思っているのですが、それからは昼間の短時間で何度かありましたが夜間には一度もありません。たぶん、よその方々も困ったと思うので、二度と無いのかもしれませんね。
(2018.3.10 更新)

petit voyage topへ