2013.9.4 神戸

6月に行った名古屋に続き、今回の神戸行きは「コーヒーとおともだち」の新しい冊子の取材でBleu Blanche(BB)のユミさんと行きました。てまねき羊さんと神戸の街を散歩をします。
が…この日は台風17号の影響で途中大雨と雷が!それも合わせて思い出になりました。

9/4(水)。三宮駅で11時に待ち合わせ。三人で会って過ごすのって初めてなのに初めてじゃない感じ。
西に移動、目的の喫茶店にたどり着く前に「ヒシヤベーカリー」。あら、お休みでした、残念。お店の前に立っている、てまねき羊さんとBBユミさん。シャッターの貼紙を見ているところ。
また改めて来たいなあ、とこの時に思っていたのですが、2014年6月でご高齢のために閉められたそうです。この日記時にも奥様が入院なさっていたらしく…残念。
さて、朝喫茶として到着したのは「セリナ」。テントの色と文字の劣化具合が素敵。日替り定食は550円。今日はシーフードフライと野菜焼き。
看板の形、デザイン、字体、すべて良いです。あちこちが気になってお店の中になかなか入れない!
ご近所の方らしき常連さんが多く写真をあまり撮れなかったのですが、天井も椅子やテーブル(ゲーム仕様のテーブルもあり)もかっこいいのです。
私はホットコーヒーを。
横に置いている黄色いものは…なんてかわいい!帽子を取るとライターになっていました。
お二人はジュースを飲まれていました。
「セリナ」のマッチはこんな感じ。てまねき羊さんがマッチを頼んでくれました(自分では頼めないのだ…)。
通りかかった「日本基督教団神戸教会」、ユミさんが気になっていたので入ってみました。ちょうど、礼拝堂でパイプオルガンのコンサートが開かれていたので一般の者も入れたのです。濱裕子さんという方の演奏に耳を傾けました。三ヶ月に一回、第一水曜の午後にされているらしく、良いタイミングでした。
会堂は1932年に建設されたのだそう。ステンドグラスや吊るされている電燈など味わいがあるものを静かに撮影。祖母と叔父がキリスト教だったので懐かしい気持ちにもなれました。
「フォンテーヌブロー」はここだったのか。クッキーローゼと同じレシピのリンツァーがあるお店。
兵庫県民会館の看板の色が良いな。
雲行きが怪しくなって来た中、「みみみ堂」にたどり着きました。看板やお店の至る所に松栄舞子さんのイラストが。
外は激しい雷雨です。
各々、好きなカレーを選びました。私はほうれん草キーマカレー。キャベツマリネ、ピクルスもおいしかったです。小降りになるまで待機するつもりでゆっくりと。
ランチにはミニデザートも付いていて、この日はプリンでした。
八重岳クッキー(ごまクッキー)とポストカードを買いました。
雨がマシになったところで移動します。次の喫茶は「マルオー」へ。こちらは以前、佐野さん(当時はチアコア)に教えてもらってから来るようになりました。ここも看板が好き。そしてりんごのプレートに”ウイリアムあります”。
コーヒーとウイリアムを注文。ウイリアムとはりんごを丸ごとひとつ使ったアップルパイ。いつも買って帰っていたのでお店で食べるのは初めてです。ひとつを三人で分けました。
こちらのお店は昭和23年創業とのこと。お店のママが常連さんがいる席に一緒に座っておしゃべりされている光景も良いですね。知らなかったけれど、お昼限定でカレーのセットもあるらしく、機会があれば食べてみたいです。
壁にもりんご。
ふと目をやるとたくさんのマッチが壁に飾られています。会計後に見せてもらいました。グリルヒノデとか味仙クリームパーラーとか。
ピンク地にクマのマッチ、今もあるならばもらいに行っていただろうな。喫茶店だけでなく食堂のものも良いのがたくさん、パンと洋菓子というのもいいデザインのものが多い。うどん、コーヒー、ぜんざいという店のものも。
元町商店街を通って西に歩きます。あと何店か、喫茶店を案内してもらう事になっていました。
凮月堂の時計にはゴーフルがぶらさがっています。今までもよく通っていた道だけど、メンバーが違うと新鮮です。
喫茶店に向かう前に私の用事で一店寄ってもらう事にしました。
神戸に来るとよく行っていた「海文堂書店」。この月いっぱいで閉められるのです…さびしいな。最後に何か一冊を、と買い物をする事にしました。店の前の二人。
入れてもらった袋とフリーペーパー”Cahier(海会・カイエ)”の最終号。
ブックカバーやしおりも大切に残しておきます。
レシートに印字されるイラストも素敵なのです。
最後の買い物は朝比奈あすかさんの”彼女のしあわせ”。ちょうど知人が読んで良かったと言っていたのです。
てまねき羊さんの喫茶店案内が再スタートです。
「純喫茶ニッポン」。元はチェーン店だったとか。
前方に「喫茶フリージア」の看板。
「茶房歌舞伎」。店名にもそそられるのでいつか行ってみようと思います。
このカップで出て来るといいけれど、ネットで検索すると違うカップのような…。
「茶房小町」の前を通過。看板の舞妓さん?のイラストもいいな。
「小町」からの緩やかな下り坂の光景が印象に残っています。左手にミナエン商店街。
そして坂を下りた所にあるのが今日の最後の目的地「スワン」。
テントにも看板の上部にも緑色が。ルビアンコーヒーのマークがかわいい。
壁から天井にかけて畝っているのや、照明がどれも素敵です。
客席と厨房の間の小窓に貼られている花のシールもかわいい。
窓際にはスワンの置き物がいくつも飾られています。店内には他にもスワンのものがあったそうですが、震災で割れてしまったそうです。
椅子は花柄で座り心地がよかったです。私の背後には東郷青児の絵。
注文したコーヒーが運ばれたので、いただきます。
マッチを見せていただきました。片面は英語、もう片面は日本語で。大阪の「スワン」にはたびたび行っていますが神戸の「スワン」もいいですね。また来たい。
「コーヒーとおともだちvol.2」のマッチコーナーの取材。載せたマッチの一部をちらり、先ほど看板を見た「フリージア」、それと「スワン」つながり「喫茶白鳥」。
お天気のせいもあって今日はずっと薄暗く、最後に少し日差しが戻って来た「スワン」でようやく撮影。理想は自然光です。でも夕方だし店内のライトもあって撮りづらく、預かって自宅撮り…というのもよぎりましたが、大切なものなのを持ち帰るのはこわい。手をかざしたりあれこれしながら数枚ずつ撮ったのでした。
BBが少し前に松本に旅していて、そのおみやげをてまねき羊さんと私にくれました。「山屋御飴所」の飴色々とスプーンがカップにセットされています。
解散の時間。JRの快速で京都に戻りました。
「コーヒーとおともだち」がきっかけでの楽しい散歩。素敵な誰かのお気に入りをともに歩くのって面白いなあと思いました。機会があればまた誰かのお気に入りに付いて行きたいです。
(2017.9.12 更新)

petit voyage topへ