2010.11.29 山科散歩

実家からも近く馴染みがある山科。
kaoさんが山科にお住まいだという事もあり、よりいっそう身近になりました。
大阪に住んでいた頃からkaoさんの案内で山科を何度か歩きましたが、この時は京都市民。近くなった事でついついおいしいものをたくさん買ってしまう楽しいおでかけになりました。


山科でkaoさんと会おうというきっかけになったのは、山科の三条通商店街が企画している「文豪ラリー」。12/5(日)までされておりギリギリの11/29(月)に参加しました。
山科駅周辺のお店に文豪の写真が貼られているのを探します。ニセ文豪写真もあるそう?

応募用紙の裏面に30の作品名が書かれており、文豪の写真を見つける→応募用紙の作品名を見つける→その部分に写真を見つけた店名を答える、というもの。全問正解者にはトルストイ展の入場券1枚、半分以上正解者にはもてなすくんストラップがもらえるそうで、私はストラップ狙い。

写真掲示店の範囲は最東・最北のお店は小金塚の奥田酒店。最西のお店は御陵のキッチンはたけ。最南のお店は竹鼻のコジーハウス。掲示店一覧は書いてあったため、行けそうにないところはkaoさんが行っておいてくださりました。kaoさんも私もとりあえず全部答えたいタイプ。

文豪ラリーをまわる前に掲示店エリアからはずれている椥辻界隈から散歩をする事になりました。私はあまり知らない場所なのでkaoさんに案内をしてもらいます。

「地球食堂 渋屋(現在は閉店)」で日替わりのおばんざい定食を食べました。
すぐそばには「弘陽珈煎」というコーヒー豆屋さんもあります。

昭和のまま時が止まっているような看板や壁画がところどころにあります。椥辻は高校時代の友達の家に来て以来、こんな風に散歩するのは初めて。

駅から離れるとさらに時代をさかのぼったような気分になる景色。舗装されていない道、畑、柿の木…京都市内にいるというのを忘れてしまいます。

そして来てみたかった京都刑務所。あぁ、ここにあったのか!歩いて来た事で位置関係を把握しました。

壁の向こうが気になります。まわりをぐるっと歩きました。興味を持っている私へのサービスかな、と思うほど、少し上から覗けるようなコースも歩きました。
二年後には山科に住み、何度と無く京都刑務所まわりを散歩するようになるだなんてこの時にはまったく考えていませんでした。



昔に建てられた家がたくさんあり、ところどころにかわいい柵を見つけました。kaoさんの案内や、自分で見つけたのや、住んでいる方の迷惑にならないよう撮らせていただきました。空き家もいくつかありました。

刑務所や柵に夢中になりながら到着したのは「山科わかさ屋」。地球食堂 渋屋とともにテレビで見た事がある和菓子屋さん。

1969年創業、1976年には醍醐店もオープンされています。
テレビでも紹介されていた珈琲大福を買って帰りました。生クリーム入りです。

店舗の空き物件。kaoさん夫妻に私がここで店をすればいいのに!、と冗談で(本気?)おっしゃっているところです。やっと外観を見る事ができました。

文豪ラリーのエリアに入りました。あちこち見ながら歩きます。
「喫茶 軽食バンビ」、ここも私たちの中で話題になっていたお店です(現在は閉店)。

文豪ラリーに参加しながらも山科の案内をしてもらえるので倍楽しめました。途中、配達中のkaoさんのご主人とばったり、という偶然も。
少しずつ用紙の空欄に店名が埋まって行きます。kaoさんは本をよく読まれているので文豪の作品名に詳しくて頼もしいです。

旧三条通にはもてなすくんがあちこちにぶら下がっています。コンディションのいいのもあればシワシワになっているのも…。

そして…「リカーコレクション龍野」にてもてなすくんの着ぐるみを見せてもらいました。あ、一応ゆるキャラなので抜け殻を載せるのは良くない事なのかもしれないけれど、お話を聞いた後に撮らせてもらえたし…いいと思います。
左が初代、右が二代目。手作り感満載です。初代はとても重くて改良されたのだそう。でもまだ動きづらいそうで、更にバージョンアップされるかもしれませんね。

もてなすくん以外にも色んなキャラクターがいる商店街。今回の文豪ラリーより前にもこういったキャラクターを探し歩くという企画をされているそうです。

屋根の上やショーケースの中にいる金色の豚も過去にされた企画。そのまま飾られているようです。

よく歩いたので「ローヌ」で休憩をする事にしました。
JRの車窓から見えているお城のような外観が気になるお店。チーズケーキが有名で、車で買いに来る人もちらほら。
1968年創業で、オーナーは1978年に渡欧して修行し、1986年にオーストリアウィーン国家マイスター取得、1989年にドイツ国家マイスターを取得されたのだそう。

一階で注文を済ませてから螺旋階段で二階にあがるとそこはカフェスペースになっています。スイスの国旗や天使がいる中にもてなすくんが。

オーナーは客席の一角で会議中。コーヒーとケーキを食べながら休憩していると、オーナーが私たちのところに来て焼き菓子をおまけで下さりました。

注文したものに付いていた焼き菓子と、オーナーからもらった焼き菓子は持ち帰りました。袋の端っこにももてなすくん。

旧三条通を東へ。四ノ宮の「鈴や」にも寄りました。ここにも文豪の写真が掲示されています。あ、この方は吉川英治さん。

kaoさんがコーヒーを淹れてくださりました。そう、ここはkaoさんのご主人のお店。もともとはkaoさんのお父さんが店主で今も店におられますが、ご主人が継がれました。お肉屋さんがメインでフライ類もとてもおいしく、さらに数量限定でカレーを食べられるスペースを用意されています。後にカレーチケットを私がデザインしました。

イートインで使うお皿の候補を見せてもらいました。
お店にはBleu Blanche作のコロッケくんが座っています。もてなすくんのストラップとともに。
コロッケパンや、ヒレカツサンドのパンは近所の丸善パンのものを使われているのです。私が軽く提案したら採用していただけました。

買って帰ったもの…四ノ宮カレーを二袋。袋に入っているけれどレトルトではありません。お鍋にあけてあたためていただきます。
夕飯用にはコロッケとおからコロッケ、ミンチカツを買いました。すべて二つずつ、揚げてもらいました。
ヒレカツサンドとコロッケパンはいただきました。明日いただこう。ご夫妻には10年以上お世話になっている私。いつもありがとうございます。

鈴やさんでコーヒーをいただきながら、kaoさんが予め行かれていたところの答えを見せてもらいすべて埋めました。ニセ文豪写真を見つけられなかったのが残念。kaoさんもkaoさんのお友達も見つけていないのだそう。

ちなみに全部答えた応募用紙は記念に持ち帰りました。今日歩いただけで半分以上正解していたのでもてなすくんストラップをもらえました。

この当時はJR山科駅にずらりと並んでいたもてなすくん。

JRで西大路まで帰り、徒歩帰宅。阪急西院と阪急西京極とJR西大路の間に住んでいた頃のお話でした。
(2016.7.21 更新)

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