2010.07.09 宇治のおはなし

子供の頃は宇治で育ちました。
宇治と言えば平等院や宇治川がある中心の宇治を思い浮かべる人が多いのですが、私の実家があったのは伏見寄りの宇治。最寄り駅は京都市でした。宇治らしい宇治に行くのは年に一回あるか無いか。
それが最近になって宇治にも魅力がある場所ができたのを知ってちょくちょく足を運ぶようになりました。そんな宇治でのおはなしや思い出のおはなし。

住まいからJR西大路駅まで歩き、京都駅で奈良線に乗り換えて行くコース。大きなチケットに旅のような気持ちになります。

宇治に足が向いたきっかけは喫茶えぜこ。茶箱のふたを利用した看板が宇治を感じます。去年の6月にオープンされました。

メニューに書かれている「ぼんやり、どうぞ。」
その言葉通り、ぼんやりとゆっくりと過ごせる空間。娘さんとお母さんの二人でされています。

予約していた定食はコロッケをメインに煮物や和え物のお惣菜とご飯とおみそ汁。これを食べたくて何度もおじゃましました。

食後にはおやつも。コーヒーとえぜこまんじゅう、えぜまん。「え」という焼き印がいい。宇治橋商店街の大茶萬さんに作ってもらっているそう。

コーヒーだけという日も。福だるまをおともに。
またある日は手作りのケーキをいただいたことも。

住みたくなるようなお店は2011年6月5日に閉店されました。宇治市民なら反応する、6月5日はあがた祭の日。今までkaoさん、母、夫と来たけれど、みんなが気に入るお店でした。自分も店をしていたから思う事だけど、店をやる理由、やめる理由はそれぞれだ。えぜこさんにとって前向きな理由での閉店なのだろうなと思いながら、またいつかどこかで会えるといいなと思っている今です。宇治の良さを再確認できるきっかけをいただき、ありがとうございました。

えぜこさんとも仲良しのロバにも時々寄ります。食事だけでなくパンも売ってらっしゃるので買って帰りました。月替わりの和食のご飯で、お昼ご飯も夕飯もおいしい。

パンと言えばたま木亭に寄ることも。こちらも実家からは遠いので電車利用で買いに行きます。行くとつい買い過ぎてしまう。

たま木亭のそばの陸上自衛隊宇治駐屯地の塀が昔から好きで、この日は通行の邪魔にならないよう、お気に入りの絵を中心に数枚撮影。つばめ、かたつむり、平等院、あじさい、とんぼ、萬福寺の魚型の開梆、みのむし。

JR宇治駅のそばにある源氏物語のモニュメント、街灯の上にはお茶摘みさん。

こういう宇治観光っぽいところにも大人になってから行くように。通圓で抹茶ぜんざいと茶団子のセット。茶団子は子供の頃から好き。

宇治の好きな場所は以前、papper brod内で書いた場所が他にもあるけれど、この数年…特に2014年に大阪に戻ってからは行けていません。決して遠くないので実家にも寄りつつ、もっと行きたいと思っています。


宇治での思い出はもうひとつ…

宇治にてまりバス!と、反応してしまう私。何度となく松本に行っている人ならハッとすると思います。
太陽が丘でサッカーの試合。私は初めての太陽が丘。

この日、2011年の5月3日は太陽が丘で佐川印刷SCと松本山雅の試合。JFLに佐川印刷と松本山雅がいたという貴重な試合かもしれない。
私の目的は去年までマリノスにいた松田直樹選手、マツ。

普段、J1の試合に行っていると手作業で表示される得点表や選手名のプレートに驚く。そしてマツの環境の変化についても考えてしまう。

マツは90分出場。前半にシュートを1本、後半にイエローカードをもらうという場面も。
試合は1-1のドローで終了。

どちらのサポーターでも無いので場所が空いていた佐川印刷側でそっと応援。松本はJFL、しかもアウェイとは思えないサポーターの数で応援もすごかった。

試合後のストレッチ光景も見学して、最後見送ってから帰りました。
太陽が丘…山城総合運動公園って昔から名前はよく聞くのに、宇治の学校に行っている人や運動をしている人には縁がある場所で、私は一生行く事が無いと思っていました。それが大人になってこういう機会があって行くとは夢にも思いませんでした。
育った市のあまり知らない場所。これからもなにかのきっかけで足を運ぶような気がしています。まったく知らない土地よりも何か縁があると思うから。

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