喫茶と友達.03


大阪市交通局を”Osaka Metro(しかもアルファベットで)”と呼ぶようになったのが慣れない中、
「純喫茶コレクション」の難波里奈さんの協力による楽しそうな企画が始まる事を知り、
各駅に置いてあるリーフレットをいそいそと入手。
沿線にある喫茶店32店、こちらに行くとオリジナルコレクションカードがもらえるらしい。
集めるのが好きなので全店分が欲しいと思い、イベント開始の初日から動く事にしました。
イベント期間は 1/14(火)~3/22(日)。


  
リーフレットの表紙は「king of kings」の写真。行った事が無い、知らない人からするととてもインパクトがあるステンドグラスですよね。
中には”DRINK”、”SPACE”、”FOOD”、”SWEETS”の四つのジャンルで紹介されており、店によっては特典もあるようです。
裏表紙には沿線図とともに大体の位置が表示されています。遠方から来られる方や駅名に馴染みが無い方は助かりますね。
リーフレットのジャンルに従ってめぐる案を考えたりもしましたが、好き嫌いがあったり一人で食べ切れないものもありますし、喫茶のはしごが以前よりもつらい体質になって来ています。
しかも今年の春は外出しづらくBBを京都から呼べないのもあって、私たち夫婦で手分けしてめぐる事にしました。
そしてこちらでは路線だけでなく馴染みのある店や、思い入れによって分け、おまけも含めて載せてみました。

※項目ごとに一度にまわったコースのようにまとめているものがありますが実際には一度にまわっておらず、提案のようなものや距離感を把握しやすいかなあ、という事でくっつけてみました。イベント期間中は出勤前や買い物のついでに寄ったり、過去に行った写真を加えています。



1・マヅラで喫茶休憩

  
長年にわたって行っており、大阪で一番足を踏み入れている喫茶店です。大阪駅前第1ビルの地下にある「マヅラ」のそばまで来ると四葉のクローバーが案内してくれます。

  
大阪万博と同じ1970年に完成した「マヅラ」、まさに万博のパビリオンのような(…って当時は行っていないのですが)店内に初めて入ったのは20年ほど前、その頃は新聞を読んだり居眠る男性が多かったのを記憶しています。

 
オリジナルコレクションカード(以下、カード)第1号は「マヅラ」でした。会社が梅田にある夫がイベント初日に訪問、昼休みのコーヒーブレイク。
昔は憧れだった店内中心にある円形のソファ席。大抵男性が座っており、店に入ると席を案内されるシステムなだけに「あそこに座りたい」と言えないまま何年も過ごしていました。

 
いつからか円形のソファ席が空いていると案内されるようになりました。女性や若い客層が増えて来た頃からでしょうか。通常の席よりもゆったりと座れます。

  
コーヒーだけで過ごす事もあれば、軽食に玉子サンドを食べたり、ホットドッグ(コーラ付き)を食べたり。

 
円形のソファ席の頭上には鏡、前方にも鏡があります。

  
「マヅラ」に行く時にはいつも何を注文するかを決めて入る事がほとんどなのでメニューは見ないのですが、ある日、ふと目をやるとメニューが変わっている事に気付きました。あら、ランチメニューやフードメニューが増えている。文字の並びや色合いのデザイン、マヅラマークまですべてがかわいらしくなりました。

  
フードメニューは少しずつ試し中。フルーツサンド、ナポリタン、ドライカレー。ハンバーグサンドも近いうちに食べてみたい。
増税をきっかけにコーヒーの値段を250円から300円にアップ(それでも安い)。そのタイミングでフードメニューを増やしてみたのだとか。

 
ある日のコーヒーブレイク中、前方にマスター。お客様を呼び込む元気な声を聞きながら過ごした時間。
純喫茶めぐりの期間中に数度行った「マヅラ」。私もカードを一枚もらい、友達に送りました。



2・梅田界隈で喫茶休憩

 
「マヅラ」からすぐのところにある「King of Kings」は「マヅラ」の姉妹店。ワンピースが素敵な女性が迎えてくださります(マスターの三女さん)。

  
宇宙旅行をイメージしたという巨大なステンドグラスの中で過ごす時間は特別で、時間とお腹に余裕がある時には「マヅラ」とはしごをしてこちらで過ごします。

  
初めて来た時にはステンドグラスだけでなくゆったりと座れる赤と青の椅子にも惹かれました。そこに座る事もあれば、その赤と青の椅子とステンドグラスを同時にながめられる壁際の席に座る事も。こちらでは自分で席を選べます。
純喫茶めぐりの期間中は初訪問の方が多いからかテーブルにメニューが置いてありました(今までは無かった)。

  
ソーサーが大きめ、丸みがあるカップ。昔は「マヅラ」もこのカップとソーサーだったと記憶しています。
こちらも夫が昼休みに来てくれましたが、後日に私も期間中に来る事ができました。
「マヅラ」よりも静かに過ごせるこちらでは純喫茶めぐりと思われる女性でにぎわっており、ほとんどの方がクリームソーダを飲んでおられました。

 
私も過去に一度クリームソーダを飲んでいた事が!数年前の写真。
店内から見るステンドグラスがきれいですが、私は外観も好き。この日は貸し切りの立食パーティーがあり、椅子が外に出されていました。

大阪駅前ビル内での掲載店にも行ってみましょう。
 
「マヅラ」と「King of Kings」があるのは第1ビル。今からは第3ビルをめざします。
ところどころにあるエスカレーター横の壁面デザインも好きで、ビルや階によって違います。一番使う、青系の壁のエスカレーター。

 
大阪駅前第3ビル地下二階にある「珈琲店スパニョラ」。店名がホラー系フォントなのが気になって過去にも来た事があります。

  
カウンター席とテーブル席があり、私はいつも入って右側のテーブル席へ。水曜は女性客限定でケーキが半額になるようです。
なるべくリーフレットに掲載されているメニューをいただこうと思っており、この日はウインナ・コーヒーを。期間中は”ケーキセットが50円引き”というサービスがありましたがウインナ・コーヒーとケーキを一緒にいただくのは私には甘過ぎるので飲み物のみ。

  
別の日には常々気になっていたモンブラントーストを注文してみました。飲み物はホットコーヒーを。
トーストにマロンクリームがたっぷりで、ナッツとミントが乗っています。四つに切られているのをさらにナイフとフォークで切っていただきます。追加料金でアイスクリームを乗せてもらえるので、甘いものが好きな方に良いですね。

 
この日はひやまちさとさんの展示”あおいろとあかいろ”をされていたので合間に楽しませてもらい、喫茶系のポストカードを三枚選びました。

駅前ビルからホワイティうめだへ。
 
京都から大阪に通っていた頃から隅にあったと思う。昔から時が止まっているような喫茶店。
店内は喫煙可能で、店内の広さから煙がこもりやすくてタバコが苦手な方にはちょっとつらいかもしれない。

 
タバコが気にならなければ楽しい居心地。店名の通り、ゴルフ場の絵や緑色の椅子でグリーン上にいるような気分にもなれたり?
店内はとにかくお客さんでにぎわっており、周囲を撮る余裕がありませんでした。

  
モーニングは夫が担当。ベーコンエッグはたまごが二つ。
以前に私が行った時はホットドッグのセットをコーヒーとともに。ヨーグルトが添えられているのがうれしい。
伝票はシンプルだけど店のオリジナルです。

ここまで来たらすぐ近くには掲載店がもう一店。
 
1973年創業の「サンシャイン」、しばらく来ていないうちに全席禁煙になっていました。健康のためには禁煙化はいい事なのだけど、好みの喫茶店っぽさが薄れる気がして少しさびしくもなります。

 
壁には老舗の喫茶店らしさを醸し出すエッチング、一方では大テーブルのガラスケースの中には編みぐるみやビー玉が飾られていたりというバランスがいいですね。

  
こちらもモーニングは夫が担当、Bモーニングのレーズントーストとゆで玉子がコーヒー代のみでいただけます。
以前に来た時の写真も少し。ここ数年で「サンシャイン」に来るほとんどの人が頼んでいるホットケーキを食べた事もあります。夫が食べたのを分けてもらいました。
一人で来た時にはプリンをいただいた事も。

 
カフェオレを飲みつつ本を読む日もありました。
「サンシャイン」の紙ナプキン、コースター、ストロー袋。


おまけ・「サンシャイン」前にある、地下鉄とB1名店街、OSホテルの案内板のフォントや古さが変わっていないのがうれしい。



3・純喫茶アメリカンで喫茶休憩

 
「純喫茶アメリカン」もかなり前から行っている喫茶店。難波界隈に行くと寄りたくなります。
飲み物やデザートなどの喫茶メニューだけでなく、食事メニューが多いのもうれしい。

  
花の形の照明をながめながら過ごせる一階席。波打つ壁に光っているガラス照明も美しい。
1946年開店。この世界観を作られたのは建築家の方でなく創業者だと知った時には驚きました。

 
 
二階につながるらせん階段のシャンデリアや彫刻のレリーフ、一階の壁に付いている照明、初めて来た時にはどこを見ても楽しくてキョロキョロと落ち着かなかった事を思い出します。
平日の午前以外は二階も開放されていますが、以前は午後でも封鎖されていた事があったように思います。それだけお客さんが増えたのでしょうか。

 
カードをもらったのは夫。仕事で難波に行った際に寄ってくれました。
通い始めた頃はラミネート加工をされた文字だけのペラッとしたメニューだったのが分厚くなって写真も付き、注文したものが届くまでの間にながめるのが楽しくなりました。

 
ご飯もので一番食べているのはオムライス。薄焼きの玉子、福神漬が付いている好きなタイプ。
食後にはコーヒーを飲みながら本を読んだり手紙を書いたり。

  
ご無沙汰しているホットケーキはいつも二人で分けていました。最初から六等分されており、シロップをかけていただきます。
コーヒーに花の形の照明を映したくなりますよね。

 
この頃はもっぱらサンドイッチ類。一人で来た時はセットにしたり、二人で来た時に単品で頼んで分け合う事も。銀のプレートにレースペーパーがまたうれしい。

 
友達と来た時には甘いものを食べる事も。この日の友達は”ひよこのピッピ”、私は”くまのベニー”。
少し軽めにカスタードプリンセットを食べた日も。この時は紅茶と。私は飲んでいないけれどアイスコーヒーのコースターを撮らせてもらいました。

 
ホットケーキ、サンドイッチ、プリンはテイクアウトができます。箱と包装紙を目当てに買った事も。また、ホットケーキとプリンは通販も対応してもらえます(電話にて)。



4・御堂筋線で喫茶休憩

まずは淀屋橋駅と本町駅の間。京都から大阪に通っていた頃は京阪電車を使って淀屋橋で乗り換えをしていたり、淀屋橋に勤めていた時には昼休みや仕事が終わってからなどよく界隈で喫茶や食事をしていました。
 
まずは「プティベール」。初めて伺う喫茶店。
ランチ時間を少しまわった頃に行きましたが、商談している会社員の方々で賑わっていたり、近所の会社にコーヒーの出前を運ばれていたり、お店の方々は休む間もなく動かれていて活気がありました。

  
店内は分煙されており、禁煙席は入り口から近い窓際のスペース。
ランチメニューはピラフやドライカレー、カレーのセットなどご飯ものがありますが、ここはリーフレットに載っていたピザトーストのセットを。プチデザートがいただけるという特典があります。
すぐそばでカレーを食べてらしたのがおいしそうだったので、またこちらの方に来る時には食べてみよう。

次は「リスボン珈琲店」。60年以上、この場所で営業されています。
 
 
土日祝は休み、平日は夕方には閉まるため、お得なモーニングを食べに来る人が多いみたい。イベント期間中は夫が舞台観賞のため午後休だった日に来てくれました。私は昼休みに制服で来ていた事があります。

  
  
「リスボン珈琲店」といえばロゴ入りの背もたれの木の椅子が真っ先に思い浮かびます。座面は盛り上がっており、座りやすいけれども荷物を置くと落ちやすい形状。椅子だけでなく、仕切りにも同じように羽を広げた鳥に”LISBON”という文字。
レースのカーテンや、店内の厨房部分にもあるテント、メニューやディスプレイはいつ来ても変わらずにホッとさせてくれます。

 
決まって頼むのはハムエッグトースト。お皿にはマヨネーズが添えられています。飲み物の定番はミックスジュースかな。過去にコーヒーをいただいた事もあるけれど、わりと濃いめでおいしかった記憶。
モーニングはこのハムエッグトーストにホットの飲み物で450円、アイスコーヒーかアイスティーなら480円というお値段に驚きです。

さて、次はなんば駅へ。
  
こちらも若い頃から休憩しに行っている「アラビヤコーヒー」。70年近く営業をされています。すぐそばの「インディアンカレー1号店」とはしごで来ていた事が多い(ターバンつながり)。
カレーの後にはコーヒーのみ。カレーを食べていない時にはフレンチトーストをいただく事も。

  
『朝の目覚めに飲む珈琲のおいしさは楽しい一日の!希望をいだかせてくれます 昼のコーヒーブレイクに飲む一杯のおいしさは仕事の疲れをいやしてくれます』という木彫りのレリーフは先代の作品。他にもメニューや看板などの作品もあります。
十代目 坂東三津五郎さんも常連だったのは有名な話。

次は天王寺駅へ。
  
天王寺界隈で喫茶休憩というと以前は「田園」に行く事が多かったのですが、「田園」が閉店してしまってからは「純喫茶スワン」に行くようになりました。京橋にも店舗があります。
店に入って二階を見上げるとスワンのイラスト、二階から見える凹凸のある壁のデザインがかっこいい。

 
よく注文するセットはコーヒーとトースト。銀のプレートに乗せられているのもうれしいし、食べ終わるとスワンの紙ナプキンが現れます。

 
一人じゃない時はトーストよりもボリュームがあるたまごトーストを食べる事も。
ある日は二人でたまごトーストを分ける+夫はケーキを頼んだ事が。夫は私よりも甘いものが得意です。

 
私だと絶対に頼まないようなフルーツプリンワッフルやドリームサンデーも夫が食べました。どちらも気になっていたメニュー、自分で食べずに実物を見られて良かったです。

 
カードをもらった日はミックスジュースを飲みました。
ホームページに書かれている『タバコは“スワン”(吸わん)のが一番体に良いのですが、止めたくてもなかなか止められないものです。喫煙できる喫茶店が数少なくなっている昨今ですが、喫煙者の味方の喫茶店があっても良いのではないでしょうか?』というのが好き。

次は昭和町駅へ。
 
昭和町といえば…と前に行った事があるおいしかったパン屋さん「musica bread&coffee」に思い付きで行ってみたら定休日という残念さ。また改めて行こう。
途中にある大きなメガネの看板。

 
 
初めて行く喫茶店「コーネル」。お店の前にある看板の絵はUFOが魚を釣っていたり、反対の面はちょうちょだったり。
白い壁に木の看板と扉と窓枠、店の前の緑。大通りには面していないけれど離れた所からもすぐに場所がわかりました。

 
初めてのお店はやはり緊張。カウンターではなく入ってすぐの席に座り、注文をしてからテーブルのメニューや壁に貼られたメニューをながめました。私の他に常連さんがお一人おられる時間。

 
リーフレットに載っているレアチーズを注文。デミタスカップに入ったコーヒーとのセットで、イベント期間中はどの注文にも生チョコレートをいただけます。このチョコがまたおいしくて!ジャムのふたを小皿にされているのもよかった。コースターもいいなあ。
レアチーズにはイチゴがちりばめられており見た目の美しさと初めて食べるおいしさに感動。この日はお腹の容量がそれほど無かったのであきらめたけれどサンドイッチ類や季節で内容が変わるゼリーも気になりました。

 
手書きで貼られているメニューを見ていて気になった”ブラックナイト”。コーヒーで溶いたココア、飲み物ならお腹に入るなあと追加注文。リキュール入りで予想以上のおいしさでした。
長居でセレッソ戦がある時ぐらいしか御堂筋線の南の方には来ないけれど、また機会を作ってこちらのほうに来たいです。「musica bread&coffee」とセットで。

次は西田辺駅。
 
 
過去にも来た事がある、1960年から営業されている「水車」。店名の字体が手書きっぽいのが印象的。レンガ作りの外観のこちらの入り口と、おもに車で来られる方が使われている反対側にもこぢんまりとした入り口があります。

 
手前は喫煙席。個人的にはこちらの席が好きなのですけど、奥の禁煙席に座る事が多くなりました。タイミングなのか禁煙席はいつ来ても女性で混み合っています。

 
 
今回のイベントがきっかけで初めてイタリアンスパゲティを頼んでみました。せっかくなのでサラダとパン付き、そしてコーヒーも付けてもらいました。
まずサラダとトーストを先に食べているとアツアツの鉄板に乗ったイタリアンスパゲティが運ばれ、猫舌なのでしばらく置いてほどよい熱さになってからいただきます。前半はそのまま、後半は粉チーズをかけて食べました。濃いめの味付けでおいしかった!
食後にコーヒーとともに特典のミニアイスをいただき、同時にカードを渡してくださりました。冷ましたつもりでもスパゲティの熱さで舌がヒリヒリしていたところのアイスはうれしかったです。

  
  
イベント参加中の方には二階も案内してもらえるのです。何度か来ていて初めて二階にあがりました。テレビ番組で使われた席などお忙しいのに丁寧に説明をしてくださりました。普段は自分からお店の方に話しかけたりしないほうなので、こうやって交流できたのはイベントがきっかけですね。

 
おまけ・「水車」はゴージャスな装飾のトイレもぜひ見ておきたいところ。
反対側の入り口はこんな風。まったく違う店のようです。



5・過去に住んでいた町で喫茶休憩

引っ越すのが趣味のようなもので今まで色々な所に住んでおり、過去に住んでいた町の二店が参加をされていました。
このイベントが無ければなかなか来る事がない場所、まずは20年前に住んでいた玉造駅へ。
 
「喫茶シャトウ」。住んでいた場所からは遠いのですが、駅から東側の飲食店には何度も足を運んでいました。でもこちらに来るのは初めて、二階のカラオケ喫茶は「ブルーシャトウ」、同じく二階のショットバーは「ビーバー」。
店名の通り、店内はアーチ型の仕切りがあってお城の中にいるみたい。

 
メニューにもお城のイラスト。
窓も店内の仕切りに合わせたように半円形。この窓の横の席に座りました。
この日はイベントが始まって三日目、私以外にもリーフレットを手に来られている方が数名います。

  
常連さん以外はみなさんがリーフレットに載っているハンバーグナポリタンを食べてらっしゃいましたが、一人で食べ切る自信が無かったため、オムライスにしてみました(置いて下さった状態で撮ったけれど、ケチャップの位置からして前後反対だっただろうか?)。サラダと味噌汁付きです。
食後のコーヒーとともにカードをいただきました。ハンバーグナポリタンはいつか夫と行った時に食べてみようと思います。


おまけ・「喫茶シャトウ」に行くまでの道にある「理容ほがらか」。店名も外観も好きなのです。この日は行かなかったけれどフォカッチャ専門店の「パンヤ」もあります。

そしてこちらは南巽駅。ホームページを始めた頃に界隈に住んでおり、実際は北巽駅が最寄り駅だったのですが、買い物や散歩、喫茶休憩で南巽付近にも来ていたのでとても懐かしい場所です。
 
 
「純喫茶ふじ」。ここが一番ハードルが高かったので期間中になかなか行く事ができませんでした。
午前だけの営業だったのと、案外南巽駅から遠い。そんなわけで趣旨から外れてしまいますが、JRを利用して伺いました。JRの駅のほうが近いのです。土地勘があるのでスイスイと店に着きました。

 
あと…これが最大の難関。イベントの特典は店内での飲食に白ばら牛乳180mlを一本もらえるのです。私は牛乳単独では飲めない。断る事も考えたけれどせっかくだから欲しい気持ちも。持ち帰れるなら良いんだけど瓶だしなあ…。モーニングを頼み、作ってもらっている間に牛乳を飲みました。
白ばら牛乳だしやっぱりおいしい!そう、おいしいのです。でもそのあとが大変でした(一時間後にお腹が…南巽駅からしばらく動けず)。

  
11時ラストオーダーのモーニングの飲み物はカフェオレにしました。トースト、ゆで卵、サラダ、バナナ。
マグカップが白バラ牛乳のパッケージになっている!牛乳を飲んだ後にコーヒーは刺激が強いかと思ってカフェオレにしたのですが、かわいいマグカップを見る事ができてよかったです。

  
私の他にもう一人、イベント参加者が来られ、さっと食べて帰って行かれました。他に常連さんが三名おられて、楽しい話題に耳を傾けつつゆっくりといただきました。店内には大山乳業の製品をはじめ、鳥取のものが販売されています。
ママは前日に堺筋本町に用があって行ったそうで、せっかくなので「オーシャン」に寄ってカードをもらったとか。そのカードを写真に撮ったりしつつ、マッチとティッシュももらったと話されていました。
常連さんに混じって私も話し、最後にはPayPayの使い方まで教わりました(この日が初使用)。思いがけず楽しいひととき。

 
 
何か買って帰ろうと迷い、常連さんと話して決めた白バラ牛乳ラングドシャ。こちらも箱が白バラ牛乳のデザインになっており、中身の個包装もこのデザイン。

 
おまけ・南巽駅までの道で現れた「喫茶タツミ」、看板の字体が良い。そしてもうやっていないかな、名前といい気になる雰囲気の「喫茶バンバン」。



6・四つ橋線で喫茶休憩


なるべくなら空いている路線を使いたい、という事で、ミナミに行った際などは御堂筋線でなく四つ橋線で梅田に戻る事が多いです。他にも勤務先が何度か四つ橋線沿線だったり、昔から利用頻度が高い沿線です。

まずは肥後橋駅。
  
かれこれ、30年ほど前から来ている「ビクトリー」。おもに「大阪市立科学館」に行く時にセットで寄っていました。駅から土佐堀通を西に歩き、路地に入ったところに店があります。

  
イベント中は職場が近い夫が行ってくれました。コーヒーと三色サンド。ポテトサラダとバナナなどの果物が付いています。三色サンドは”ツナ、ハムヤサイ、カツヤサイ”。大抵はいつも三色サンドをいただいているので、見返すとどの画像も同じようなものばかりでした。
二色サンドをいただいたことも。こちらは”ハムヤサイ、カツヤサイ”が二つずつ、三色よりも少し薄めに切られています。
誰かと来た時は別のものを頼んで分け合う事も。コーヒーか紅茶をプラス80円でスープかジュースに変更できます。

 
お昼時でなくおやつで来た時には空いている事があり、食後にゆっくりとコーヒーをいただいていたらソッとチョコをくださったのがうれしかった思い出。
若い頃から好きで時々来ている店が今もされているというのは本当に良いお店という事なんですよね。

御堂筋線の時のように南下して行きます(実際には別の日です)。
次は四ツ橋駅。リーフレットには最寄り駅が長堀鶴見緑地線の西大橋駅とありますが、こちらの近くに勤めていた頃には長堀鶴見緑地線がまだ無かったので懐かしみながら四ツ橋駅から歩きました。
 
「喫茶アオツキ」、初めて行きます。リーフレットに載っている数々の喫茶店の中では、こちらだけ少し雰囲気が違うので緊張しながら行きました。

 
席に着いた時に”利用規約”を渡されてさらに緊張。今までによほどマナーの悪い人がいたのでしょうか。店内では手元の撮影はOKとの事。ミルクコーヒーとチーズケーキを注文。
ガラステーブルに喫茶店のマッチがずらりと並んでいたので、ミルクコーヒーをいただきつつテーブルを撮ったのをトリミングしたのですがこれはOKなのか不明。

 
会計時にカードをいただいてお店を出ました。お店の外には見覚えがある看板…動物園前にあった「喫茶Qピット」のものだ!

元職場があった場所を徒歩で通過するコース、次はこちら。
最寄りはなんば駅。
 
「珈琲艇CABIN」、船をモチーフにした店は堀江にある会社に勤めていた際に昼休みに行ったりしました。食事メニューも豊富なのです。当時は知りませんでしたが、1975年からされているそう。

  
ポパイのイラストのカップ&ソーサーでコーヒーを。そしてサンド&パスタ(ボロネーゼとホットサンドのセット)を分けました。平日は飲み物付きでのお得なランチメニューがあります。

 
イベント期間中で、しかも平日でなかったので船内はとてもにぎわっていましたが、平日のほうがゆったりと過ごせると思います。
丸窓もまさに船らしく海の上にいるような気分に(実際は川の上)。

 
「ビクトリー」と同じ様に、若い頃に行っている店が今も賑わっているのがうれしい。
久しぶりに来た事で、近くに来る事があればまた寄ろうと思いました。

次は北加賀屋駅へ。
四つ橋線の南のほうは滅多に行く事が無く、北加賀屋に来たのは二度目です。
 
「コーヒーサロン チロル」。リーフレットで見るまでは知らなくて初めて来ました。
レンガ造りの外観や店名の字体などを見ていると入るのがかなり楽しみです。

  
店内も期待通り、窓のステンドグラス、飾られている写真やマリア様像が置かれた祭壇(のよう)、神聖な気持ちにもなれる店内。
入ってすぐにママがイベント参加で来た客だと察知してくれて、店内の写真を撮っていいと言ってくださりました。お話していてわかったのですが私の母と同い年。

  
リーフレットに載っていたホットサンドとコーヒーをいただきました。参加者はホットサンドが50円引き。出汁のきいた玉子焼きが挟まっているホットサンドは食べ応えがあります。
お昼時でお客さんが増えて来たら、話し相手になってくれていたママがマスターを手伝いに行かれ、週刊誌を渡してくれました。普段手に取らない週刊誌をおもしろく読みながら過ごしました。
常連さんが食べてらしたピラフもおいしそうでした。人によって少なめの注文があったり、勝手に多めにされていたり、様子を見ているのも楽しかったです。

 
帰り際に立ち話をしていた時にママが手を掛けている電話ボックスも気になりました。鹿鳴館という名前の電話が中にあります。インスタグラムのアカウントを持っているという話を聞いていました。

  
おまけ1・北加賀屋駅までの商店街にあったおもちゃ屋さん。ミッキーみたいなネズミがいる?
公園に少し荒れ気味のカバ。
北加賀屋駅のホームにある壁画は緑木車両工場をモチーフにしています。


おまけ2・大国町駅のホームでの四つ橋線と御堂筋線の乗り換えが好きです。階段を上ったり下りたりしなくてもいいのと、いつもタイミング良く電車が来て乗り換えられる。
十代の頃に京阪電車で大阪に来て、御堂筋線で大国町まで行き、四つ橋線に乗り換えて花園駅が最寄りのライブハウス「EGG PLANT」に何度か行っていました。その時に感動し、今もここに来るたびに当時を思い出します。



7・観光気分で喫茶休憩

 
大阪市内にあるというのになかなか行く事がない新世界や天王寺方面。足を踏み入れる時には未だに緊張をしてしまいます。
堺筋線のヒョウ柄のドアの車両に乗って恵美須町駅に向かい。通天閣の方向をめざして歩きます。

  
通天閣のすぐすばにある「ドレミ」。1967年から営業されており、最近では若いお客さんが目立つようになりました。私が初めて来たのはそんなに古く無く、いかにこの界隈になかなか来ない事がわかります。

  
大抵、昼過ぎから夕方にかけて行くのですが、店内に差し込む日差しが暖かくて緊張が解けるのです。この数年で外国人のお客さんも増えていました。

  
一人で来たのは初めて。この後も喫茶めぐりを予定している日だったので飲み物のみ、ミルクコーヒーをいただきました。いつもはホットコーヒーを飲んでいたので、イラスト入りのカップが初めてでうれしい。
リーフレットに載っているプリンローヤルは一人で食べられそうになく断念しました。またいつか誰かと一緒の時にリベンジ。

 
プリンローヤルが人気ですが、私は断然ホットケーキ!夫と来た時には必ず注文をし、分けていただきます。ショーケースにあるサンプルのホットケーキよりも厚みがあるのです。

  
オリジナルの紙ナプキン、伝票。そしてレジ付近には菊地亜希子さんのサインがちらり。菊池さんの「続・好きよ、喫茶店」にも掲載されています。

 
会計後にいただいたカード。そして以前もらったマッチ。
”本場の味 カレー”も気になるので、いつか食べてみようと思います。


通天閣とづぼらやのふぐと串カツ屋さんの看板、よくテレビで見る光景。
次の店まではこの光景をながめたりしつつ、「ドレミ」からすぐです。

  
「喫茶タマイチ」、お店は知っていたけれど入るのは初めて。創業は昭和3年で現在のマスターは三代目なのだそう。初めてでも入りやすく過ごしやすい店でよかった。
出張で来たと思われるスーツ姿の方達がカレーに感動してらっしゃって、マスターに感想を熱く語ってらして気になります。

  
が、カレーは我慢、コーヒーと自家製プリンをいただきました。プリンは硬めで優しい味わい。
イベント参加者にはロゴ入り缶バッジがもらえます。色やデザインに種類があって選ばせてもらえました。

 
オリジナルの紙ナプキン。
背もたれより座面が短い理由を後にテレビで知りました。寝にくくしているとの事!
そして4月から店内は完全禁煙にしてみるそうです。

 
「喫茶タマイチ」を出てジャンジャン横丁を通りながら駅に向かいます。
「三桂クラブ」で将棋を指す人、碁を打つ人。
串かつとどて焼の「てんぐ」。

 
動物園前駅の記念撮影スポット。通天閣界隈からここまでの散歩、新型ウイルスのせいですっかり外国人の方や観光客の方々が減っているなあと実感。
御堂筋線の動物園前駅のホームは動物の壁画でいっぱい。これはずっと残してほしい。

天王寺駅に着き「心斎橋ミツヤ あべちか店」へ。
 
「心斎橋ミツヤ」の本店やなんばウォーク店にはよく行っていましたが、あべちか店は初めて。食事も喫茶もできて入りやすい。十代の頃によくお世話になっていました。
喫煙される方はしっかりと仕切りがある座席へ。煙が流れて来る事はありません。

 
奥には鳥のステンドグラス。本店にもステンドグラスがあったなあと思い出します(建て替えのため夏まで一時閉店)。すごく久しぶりにまた行きたい。
リーフレットに出ていた特典メニューは、クラシックプリンアラモードを頼むとメロンソーダを付けてもらえます。普段は頼まないような組み合わせで緊張をしましたがおいしくいただきました。


あべのハルカスを見上げる夕方。外はすっかり暗くなっています。
イベント期間中、一日で数店をまわったのはこの日が一番多く、予定ではあと二店ほど考えていたのを諦めて帰る事に。プリンを二つというのがお腹に効きました。この日は夕飯は抜き。



8・堺筋線で喫茶休憩


再び、ヒョウ柄の扉の堺筋線。四つ橋線に続いて好きで、阪急電車につながる事もあって千里方面に住んでいた頃は頻繁に利用をしていました。
住まいだったり、勤めていた先がいくつかあったり(派遣)、思い出が多い路線です。現在はOsaka Metroの駅が住まい近所に無いのですが、強いて言うならば一番近いのは堺筋線です。頑張れば歩ける距離。

まずは扇町駅。
  
1966年創業の「甘党喫茶 菊水」。天神橋筋商店街の中にあるビルの二階にあり、ドアを開けてすぐの階段を上がると店につながっています。

  
日曜に行ったという事もあり、次々とお客さんが来られる店内、一時は満席で帰られたり、一人客の方同士の相席も発生していました。
1970年の万博のポスターは2025年に大阪での万博が決まったという事で貼られたのだそう。

 
コーヒーを飲みに来た事は何度かあるのですが、菊水ファンシーは初めて。リーフレットに載っているので気になっていたのですが、ボリュームのある甘いものは自信が無く、甘党の夫を連れて来ました。
ピンク色のソーダ水にアイスクリーム、プリン、フルーツなどが乗っています。リーフレット持参でこちらが50円引きになりました。

  
ステンドグラスや窓のデザインが素敵なのです。
いただいたマッチのデザインは窓と同じ。また伺います。

次は北浜駅。
  
「蝸牛庵」、土曜に来たら入店を待つ人がいたほどの賑わいでした。イベント参加者ばかりかと思いきや、そうでない人もおられたので人気店なのですね。
過去にも来た事があるのですが、飲み物だけをいただいて過ごしたため、これほどの人達がサンドイッチを目指して来られている事に驚きました。後で調べてみたら、1982年の開店当初はコーヒー専門店だったのだそう。

  
飲み物はコーヒーを注文。すぐにカードを渡してくださりました。
サンドイッチはBLTサンド(蝸牛庵の人気No.1)、とり玉サンド(No.2)のセットをそれぞれ頼み、分けていただきます。ポテトチップスとヨーグルト付き。とてもボリュームがあって満腹にまりました。人気No.3の明太子ベーコンサンドもおいしそう。

次は堺筋本町駅。
  
1913年から営業されている「ゼー六」、仕事帰りにコーヒーを飲んだり、歩きながらアイスもなかを食べたり。思い出が多いお店。「贅六」という意味で、商人に無用の贅物六つ、”禄・閥・引・学・太刀・身分”を指す言葉が由来。
こちらの本町店、そして道修町店だけでなく東大阪にも店舗があるそうなのですが、気になりつつも行けていません。

  
コーヒーとアイスもなかのセットは390円。仕事でこちらの方面に行っていた夫が帰りに寄ってくれました。
乳脂肪分が控えめのあっさりとしたなつかしい甘さなので私も食べられる味。

 
おまけ1・堺筋本町に勤めていた頃によく寄っていた文具店「イケマン」。ペンやノートなどすぐに必要というわけでもないのについつい買って疲れを解消させていました。もう無くなってしまったけれど明治屋ビル(現・風蘭ビルディング)の一階にあった「明治屋ストアー」で買い物をするのも楽しみのひとつでした。
おまけ2・過去にお世話になった東警察署。駐車違反で反則金を支払いに行きました…。

 
おまけ3・「ゼー六」のすぐ向かいにある「大阪産業創造館」の壁面には七人が乗っている船のオブジェ、”宝の艀(はしけ)”が。ここは中央区に合併する前の旧・東区役所。

堺筋本町駅にはもう一店。船場センタービルの3号館にあります。
 
「オーシャン」、喫茶使いよりも食事で来る事が多い店です。ショーケースにある食品サンプルをながめつつ、何を食べようかと考えるのもこちらでの楽しみのひとつ。
南巽の「純喫茶ふじ」のママが行ったのはこちらの店。

  
近辺でお勤めされている方でいつもにぎわっています。
こちらも仕事帰りの夫が寄ってくれました。フットサルに行く前にオムライス。カードだけでなく、マッチとポケットティッシュもいただきました。

 
私が行った時にはエビピラフを単品で。
オリジナルの伝票の裏面には”しゃれた憩いのオアシス”と書かれています。まさにその通り!

 
ころんとしたかわいい茶色い椅子は座り心地がいいのです。カップに入ったぬいぐるみ(?)も気になります。
旅行で来られた方にうれしいのはコンセントの利用ができる事。充電器も貸していただけるそうです。

次は長堀橋駅。
 
「珈琲専科 城戸」。心斎橋に行く際には長堀橋駅から歩いて行っていた時代に何度か寄った事があります。今回のイベントがきっかけで久しぶりに来ました。
ウイークリーサービスによるとこの日は”パリのロマンス”が普段よりも50円引き。サービス抜きでも大抵”パリのロマンス”をいただいているのですが。

 
1975年から営業されており、薄暗く茶系の店内が落ち着きます。
入り口付近に目をやると韓国系のアーティストのグッズが並んでいる?しばらく来ていないうちに様子が変わって驚いていると、東方神起の方がこちらに来られたのだとか。

 
メニューの色褪せ具合も良いのです。
リーフレットにはルシアンコーヒー(チョコレートとコーヒー、ホイップクリームの上にマシュマロ)が載っていましたが、やはり”パリのロマンス”を注文。

 
久しぶりに来て変わった事は東方神起だけでなく、作って下さる時に動画を録るようにおっしゃる事。誰でもスマートフォンを持っている時代だからこそですね。
生クリームで作られたバラの上にコーヒーを注いでもらうと、バラが浮いてくるくるとまわります。何人かで来て楽しむのもいいですね。


録った動画はこちらです。


こちら方面にはなかなか来なくなっているので、このイベントが無ければ来る事がもう無かったかも。久しぶりに来て懐かしい気持ちになれたのも良かったです。

次は日本橋駅。
 
駅からすぐ、なんばウォークにある「ボナール」。この地下街が”なんばウォーク”になる前の”虹のまち”時代にも来ていた事があり、入り口が小さく奥が見えづらいので興味深く入った事を思い出します。店内は9坪ほどの広さ。

  
混み合っている時は相席にもなる店内。喫煙が可能なのでタバコが苦手な方はご注意。
1970年に虹のまちができた時からある「ボナール」。壁の変色具合に50年の歴史を感じます。リーフレットには”創業大正12年”とあるのですが、虹のまちはその当時に無かったのでどこかから移転されたという事なのでしょうか。
メニュー立ての”B”。

 
義務のように毎回いただくトーストは50円。耳が切り落とされており、ほどよい厚みがあります。ここで店を始められてから変わらず50円なのだそう。

 
おまけ・Osaka Metroは駅ごとにスタンプがあり、堺筋線の駅スタンプはコーヒーカップの枠なのです。集め始めるとキリが無いので近付かないようにしていましたが、喫茶店をめぐっているという記念で堺筋本町駅で押してみました。コーヒーの泡のように本町橋が。
ちなみに中央線の駅スタンプも並べて置かれているので押してみたら、大阪国際ビルが中に描かれていました。



9・中央線で喫茶休憩

 
本町駅で今までに一番使っている出口は16番。中央線のホームからエスカレーターで上がり、東改札を出ると船場センタービルの10号館につながるエスカレーターがあります。西本町に勤めていた時に(二回もこの界隈で!)、最近では「dieci」に行く時に。
その船場センタービルの10号館に「ヒロ」があります。

 
初めて来たのに初めてでないような居心地のいい店内。ほどよい混み具合の時間帯で、注文したものを手際よく作ってくれるお若いママさん(ご両親から継がれて二代目)と常連さんの健康話を聞きながらくつろげるのも良かったです。

 
昼食として玉子サンド、そしてリーフレットに載っていた焼きプリンをコーヒーとのセットでいただきました。後でお話を伺ったのですが、玉子サンドが有名になっているけれどミックスサンドもおすすめですよ、との事。サンドイッチもプリンもおいしかったです。

 
常連さんが帰られて私一人になってから少しお話をしたのですが、「ヒロ」は2002年に居抜きでこちらに入られたのだとか。それまでは堺筋本町で営業をされていたそうです。たぶん…きっと、「ヒロ」になる前の店舗に私は来ていたのだと思います。
前の店から飾られている”小さなモメント”という詩が良かった。『近づけば遠のく山に 背を向けることなく 人よー 限られた人生の間に 歩を休めるがよい  ひとときのみちぐさ たとへば泉嘉という 珈琲の館 むしろやすらぎの カップの面にうつる あなた自身との 豊かな出会いもあるだろう』。
「泉嘉」というお店だったみたい。撮ったりメモしたりという記録を一切していない頃だったので店名を覚えていませんでした。

  
次は阿波座駅。高速越しにミュージアムに何度か訪れた事がある「クラブコスメチックス」が見えます。
初めて伺う「純喫茶MONA」。ビルの階段をあがった二階に店があります。

 
すぐ前に公園があり、ながめながら休憩できるカウンター席がありますが、先客がおられたので二人掛けのテーブルを選びました。

 
美容院帰りの遅めの昼食でコーヒーとトーストを。美容院も中央線沿線です。
いつからされているのだろうと後で調べたら、令和になってからの開業だそう。スープカレーやデザートも気になりますが、酵素ジュースもあるようなので「クラブコスメチックス」の展示が再開された時に合わせて伺えるのを楽しみにしています。

そして弁天町駅。一時期通っていた漢方薬局の帰りに寄ってみました。
 
「喫茶ココ」、こちらも初めてです。入ってすぐにオレンジと白を基調にした店内に見とれてしまいました。
ちょうど他にお客さんがいない時で席が選び放題、店内が見渡しやすい端のほうに座りました。

 
外からはわからなかったけどドアがブルーなのも良いです。テレビは朝日放送の「キャスト」が映っていました。
1965年にママのお父様が始められて、当時からの常連さんが今も来てくれる、店のシャッターの上げ下ろしも手伝ってくれる…などお話をして下さりました。

 
くじらのつまようじ入れ、水の入ったグラスにはかわいいクマの絵。店内の気になる場所を色々と見せてもらいます。注文したものを作ってもらっている間も寒くないかと気にしてくださるママ。

  
ミルクコーヒ(イノダと同じで”コーヒ”)、おまけにおやつをいただきました。ママが登山をされている話や、今回のイベントが始まってからあちこちから色んな方が来て下さるという話などもしていただきました。
途中でイベント参加者の女性が来られ、コーヒーを淹れてから三人で話す時間も。

 
帰り際にみかんをいただきました。そしてマッチの話をしていたら、手作りのブルーのものをくださりました。それと少し前に渡されていた”当店のマッチはただいま製作中です””もう暫くお待ち下さい”というマッチも。手書きで「ココ」と書かれています。
漢方薬局に行くのはやめたので弁天町に行くきっかけがなかなか無いのですけど、次に行ったら食事メニューをいただきたいです。



10・今里筋線で喫茶休憩

今里筋線が開業した2006年は沿線に住んでいたため嬉しかったのを思い出します。当時の住まい近所にある歯医者は現在も通っているので数ヶ月おきに利用している沿線です。

「チコオ珈琲」、住まいから一番行きやすい喫茶店はこちらかも。月曜に行ったら閉まっており、別の曜日にリベンジ。月曜は午前だけ開けているそうです。

  
太子橋今市駅が最寄りですが、京阪土居駅からすぐ。私以外はすべて男性客で、お店は女性二人でまわしてらっしゃいました。
リーフレット持参の特典は玉子サンドとコーヒーか紅茶のセットで50円引き。コーヒーをいただきました。
店主さんが常連さんとリーフレットを見ながら、「ここ行った事がある」、「ここのモーニングお得やなあ」など話しているのを聞いていました。常連さんは「京阪沿線でもやってほしいなあ」とおっしゃっていました。
食べ終わった頃に二階を見せていただく事になり、らせん階段で上がりました。

  
照明をつけていただき、「好きに撮ってくださいね」との事で数枚撮らせてもらいました。
45年ほど営業されているそうですが、壁紙を少し直したぐらいでほとんどそのままだそう。
住まいからは地下鉄を使わずバスだけでも行けるので、出かけやすい日々が戻ってくればまた伺おうと思います。

次は蒲生四丁目。車では通るけれど駅周辺を歩くのは初めてです。
  
常々行ってみたかった「白泉堂」。表ではお菓子を売られており、ご近所の方が次々と買いに来られる光景を見られました。
はっ!…この黄色い物体は…ピカチュウ?広告をぺたぺたと貼られています。

  
お菓子屋さんの右奥にある”喫茶”と書かれた扉の向こうにはU字カウンターに三色の丸い照明。エメラルドグリーンの椅子がカウンター沿いに、壁沿いにも並んでいます。

  
万博の年に店を始められ、今年で50年。ママのご両親が始められたのをご夫妻で引き継がれたそう。
カウンター内にあるメニューの写真のパネルがまた懐かしさを醸し出しています。

 
二人で来た時には向かい合わせで座れる席へ、常連になったら壁沿いの待合室のような席でコーヒーをいただくのも良さそう。

  
組み合わせとしてどうかと思いましたが、表でマスターが焼いているいか焼きのいか玉子、ママが淹れてくれるコーヒーを注文。いか焼きはしっかりとした生地で食べ応えがあり、おやつのつもりが昼食になりました。コーヒーはサイフォンで淹れていただきます。
リーフレットの特典でコーヒーにお菓子が付いています。”王様のわすれもの”、チョコ入りかんむりクッキーとあり、初めて食べましたがおいしかった。

 
こちらを知ったのは読売テレビの「土曜はダメよ!」のコーナー、「クイズ!よみがえれ!純喫茶」がきっかけ。もう二年前の放送。
ママにその話をすると、ペナルティのヒデのサインが奥に貼られているのを撮らせてもらえました。毎回楽しみなコーナーです。





カードが32枚、無事に揃いました!
イベントが始まってからすぐに新型コロナウイルスの恐怖が迫ってきて、ビクビクしながらマスク装着で外出をしたものです。
この先、国内でどう広まって行くのか不安だったので、とにかく早めにまわってしまおうと夫と手分けして頑張りました。立て続けに外出、外食をしたのは久しぶりです。
喫茶店に入ってすぐにイベント参加者とわかってカードを渡してくれるパターン、会計時に渡してくれるパターン(イベント参加者でなくても自由に持ち帰れる店も多々)、注文時にリーフレットを見せて渡してもらうというのは夫がしていました。

 
外出のたびに持ち歩いていたのでリーフレットはヨレヨレに。折り目は破れてしまいました。ファイルに入れていたというのにこんな状態、移動中に車内で目的地のサービス内容をチェックしたり、喫茶店で取り出して見せてまた入れて…と何度もしているうちにこんな事になってしまいました。

 
カード以外にも喫茶店でいただけた色々。
喫茶店をめぐる際に利用した一日乗車券。四枚だけでなく五枚ありましたが、出先で落としてしまいました(ポケットに入れていると落としがち)。めぐらずに一店だけ行く時にはPiTaPaを利用。
平日に出かけるのが好きなので、金曜と20日にノーマイカーデーとして600円の一日乗車券を買えていた頃が良かったです。復活しないかなあ!

十代の頃から放課後や出かけた際に足が向いていた喫茶店。
ここしばらくは個人でされている喫茶店にはあまり行かず、店の方から話しかけられない、自分の存在を消せるようなチェーン店で過ごす事が増えていました。
喫茶店での落ち着き具合や、店の方との距離感、薄暗さなど好きだった部分を思い出せるイベントだったので、安心して出かけられる日が戻って来たらリーフレット掲載店を中心に再訪しようと思います。

BBにも大阪の喫茶店について聞いてみました。

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●好きな喫茶店●
「アラビヤコーヒー」
初めて大阪の喫茶店を体験したところ。いろんな意味でThe大阪を感じました。
「アメリカン」
当時、バイブルにしていたコーヒー本のイメージそのままで大感動。写真撮りまくり!もちろん、箱欲しさにお土産も買いました。

●行ってみたい喫茶店●
「ドレミ」
私がイメージする理想のプリンアラモードがあるから。
「リスボン珈琲店」
インテリアが気になる!
「甘党喫茶 菊水」
ファンシーに浸りたい。
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また大阪の喫茶店を一緒にめぐれる日を楽しみにしています!
そういう日が一日も早く戻って来ますように。